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食事の実測による若年女性のトランス脂肪酸摂取量
川端, 輝江; 兵庫, 弘夏; 萩原, 千絵 ...
Nihon Eiyō, Shokuryō Gakkai shi,
2008, Volume:
61, Issue:
4
Journal Article
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女子大学生25名を対象として,7日間の食事調査を実施し,積み上げ法によるトランス脂肪酸摂取量を計算した。さらに,そのうちの特定の1日を選び,調査者側で食事を再現した。得られた食事サンプルはフードカッターで細砕し均一化後,脂質およびトランス脂肪酸含有量を分析した。計算,あるいは実測から求められた総トランス脂肪酸摂取量の平均値(±標準偏差値)は,それぞれ,0.95±0.31 g,1.17±0.84 ...
gであった。総トランス脂肪酸摂取量の分布は正の歪度を示し,はずれ値が1名(2.82 g),極値が2名(3.13 g,3.27 g)であった。若年女性のトランス脂肪酸摂取量はWHOの基準値であるエネルギー比率1%未満を下回っており,したがって,トランス脂肪酸摂取の血清脂質に対する影響は懸念されるものではないと考えられる。しかしながら,トランス脂肪酸を高濃度に含む加工食品を摂取することで,1日のトランス脂肪酸摂取量が予測の範囲より高くなる可能性のあることが明らかとなった。
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NUK, UL, UM, UPUK
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O-14 食事の実測による若年女性のトランス脂肪酸摂取量
川端輝江; 兵庫弘夏; 萩原千絵 ...
脂質栄養学,
2008, Volume:
17, Issue:
2
Journal Article
【目的】若年女性を対象として7日間の食事調査を実施し, 積み上げ法によるトランス脂肪酸摂取量を計算によって推定, さらに, 7日間のうち1日分の食事サンプル中のトランス脂肪酸摂取量を分析した. 【方法】対象者は20歳前後の女子学生25名とした. 食事調査はデジタル画像を用いる食事記録法により連続7日間実施した. 食事調査から得られた対象者の食品群別摂取量と, ...
食品安全委員会の報告書による食品群別トランス脂肪酸含有量(g/100g)から, 総トランス脂肪酸摂取量を算出した. さらに, 食事調査のうち6日目にあたる1日分の食事を再現し, 全量をフードカッターで細砕し均一化の後, 総脂質及びトランス脂肪酸分析(日本食品分析センターに依頼)を行った. 【結果】積み上げ方式による総トランス脂肪酸摂取量は, 1人1日当たり0.95±0.31gであった. 食品群別総トランス脂肪酸摂取量では, 植物性油脂で最も高く0.15±0.05g, 次いで, 牛乳0.12±0.07g, ケーキ・ペストリー類0.12±0.11gであった. 再現日にあたる6日目の総トランス脂肪酸摂取量の計算値は0.97g/日であり, 7日間平均値とほぼ同レベルであった. 食事再現によって実測し, 得られた脂質摂取量は58.7±17.0g, 総トランス脂肪酸摂取量及びエネルギー摂取比率は, それぞれ, 1.17±0.84g, 0.57±0.33%であった. 総トランス脂肪酸摂取量の分布は正の歪度を示し, はずれ値が1名(2.82g), 極値が2名(3.13, 3.27g)であった. はずれ値, 極値を示した3名の者を除いて, 脂質摂取量と総トランス脂肪酸摂取量間の相関をみたところ, 両者間には強い正相関(r=0.828, p<0.001)がみられた. 総トランス脂肪酸摂取量のはずれ値, 極値を示した3名の者は, 加工食品及び外食を合わせて13品目摂取していた. これらの13品目中のトランス脂肪酸をさらに個別分析したところ, 対象者3名のうち2名は, 喫食当たりトランス脂肪酸を2g以上含む加工食品あるいは外食を1回, 1名は喫食当たり1g以上含む加工食品を2回摂取していた. 【結論】対象となった若年女性のトランス脂肪酸摂取量の平均値は, 計算値及び実測値共にWHOの推告値であるエネルギー比率1%未満を下回っていた. しかしながら, トランス脂肪酸を高濃度に含む加工食品あるいは外食を摂取することで, 1日のトランス脂肪酸摂取量が計算による予測の範囲より高くなる可能性のあることが明らかとなった.
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