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Bortezomib 単独の weekly 6 回投与でイレウスを生じた骨髄腫
伊東, 正剛; 小林, 優人; 平林, 幸生 ...
日大医学雑誌,
2019/06/01, Volume:
78, Issue:
3
Journal Article
Peer reviewed
Open access
73 歳の男性.M 蛋白を認め当院に紹介となり,IgG-κ 型骨髄腫 (D&S stage IIA, ISS stage I) と診断した.経過観察していたが,IgG が 6,715 mg/dl に増加したため bortezomib を週 1 回,1.3 mg/m2 の経静脈投与で開始した.6 回の投与翌日に嘔吐がみられ,麻痺性イレウスと診断し,以後の bortezomib ...
を中止した.Vincristine,thalidomide などの前治療歴のある症例や bortezomib を週 2 回投与した症例で bortezomib によるイレウスが報告されている.本症例のように初回治療例で,週 1 回の投与でもイレウスに注意する必要がある.
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剖検時中枢神経系にEBV関連リンパ増殖性疾患の併発を認めた末梢性T細胞リンパ腫の1例
小松, 登; 川上, 史裕; 磯部, 玲 ...
信州医学雑誌,
08/2018, Volume:
66, Issue:
4
Journal Article
Peer reviewed
Open access
「I 緒言」免疫不全に伴って悪性リンパ腫を発症することはよく知られており, WHO分類第4版では, Immunodeficiency-associated lymphoproliferative disorders (ID-LPD) として位置づけられている. ID-LPDは4病型に細分類されており, 原発性免疫不全症に伴うLPD, HIV感染症に伴うLPD, 移植後LPDに加え, ...
自己免疫疾患などに対する免疫抑制薬治療に起因すると思われるLPDは「Other iatrogenic ID-LPD」として一亜型に分類され, 多くはEpstein-Barr virus (EBV) が関連していると考えられている. 一方, 悪性リンパ腫の治療中にEBV関連リンパ増殖性疾患 (EBV-LPD) あるいはEBV関連びまん性大細胞型B細胞リンパ腫を発症することも報告されている. 今回われわれは, 治療抵抗性の末梢性T細胞リンパ腫非特異型 (PTCL-NOS) に対する化学療法及びステロイド治療中にCNSを含む全身性にPTCL-NOSの再燃を認めるとともに, 大脳に限局してEBV-LPDを併発した1剖検例を経験したので報告する.
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長期低酸素環境下におけるマウスモデルを用いた造血機構の検討
岡村, 浩人; 平林, 幸生; 原田, 智紀 ...
日大医学雑誌,
10/2013, Volume:
72, Issue:
5
Journal Article
Peer reviewed
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低酸素環境下において生体は赤血球を増加する,血管を新生するなどの反応により酸素利用の効率化を行い生命の維持を行っている.低酸素環境下における造血状態の検討を目的に,マウスを 10%濃度の低酸素環境下に飼育し,経時的に末梢血球数の変動, ...
造血組織である骨髄,脾臓における各血球系の造血前駆細胞数の変動について検討を行った.低酸素環境下では赤血球数は低酸素曝露直後より急激な増加を認め,多血状態が持続することが観察され,反応性に増加した EPO 値の上昇に伴い造血組織,主に脾臓での赤血球造血の亢進を認めた.一方,顆粒球・マクロファージ系,B 細胞系,肥満細胞系造血は有意な変動は認めず,赤血球系以外の造血系は安定して維持されていた.た だし骨髄中の造血支持細胞コロニー形成細胞 (CFU-F) 数は低酸素曝露 2 日目には低下し,その後は逆に 2 週間以上増加と有意の変動を認め,造血環境は低酸素の影響を感知し,血球産生の制御を行っている可能性が示唆された.
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廃棄物を用いたHFC-134aの無害化処理および資源再生プロセスの開発
山本, 秀樹; 荒木, 貞夫; 井上, 元 ...
環境技術,
2013, Volume:
42, Issue:
9
Journal Article
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本研究はフッ素系地球温暖化ガスであるHFC-134aをCa化合物と化学反応により分解処理し,その反応生成物中のCaF2を高純度化する,新しい資源再生プロセスを提案する.Ca化合物には炭酸カルシウムの製造過程で粒子径や粒子形状が規格外のため廃棄される残渣(主成分:Ca(OH)2,CaCO3)を用い,HFC-134a の分解において99.9%の高い分解率が得られた.HFC-134a ...
と残渣が反応した後の得られた生成物には20.1%のCaF2が含まれており,炭素の析出が観察された.そこで,炭素成分を除去しCaF2の高純度化のために,焼成処理とHF-HCl 系混酸廃液による溶解・析出プロセスを検討した.混酸廃液中のFの回収率は98.6%であり,XRF の結果からCaF2の純度は約97wt%と高い純度で回収することができた.
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進行性多巣性白質脳症との鑑別に脳生検が診断に有用であった血管内大細胞型B細胞リンパ腫の1例
高峰, 裕介; 井汲, 菜摘; 小野江, 元 ...
日本臨床免疫学会会誌,
2014, Volume:
37, Issue:
2
Journal Article
Open access
今回我々は間質性肺炎合併全身性強皮症に対し,長期間シクロファスファミドを内服中に亜急性に進行する意識障害と認知症症状で発症した68歳女性の中枢神経原発悪性リンパ腫を経験した.検査所見で髄液蛋白の上昇以外,血清中のCRP及びsIL-2Rは正常であった.頭部MRIにて白質に脳梗塞様の病変が多発しており,画像所見及び髄液検査からは進行性多巣性白質脳症との鑑別を要した.入院2週間後の頭部MRIで病変の拡大,増生を認め,意識障害も徐々に進行した.髄液のJCウィルスPCR検査は陰性であったが,検査の感度は80%であるため,その他の疾患鑑別も含め脳生検を行った.組織学的に血管内腔にリンパ球様の大型の腫瘍細胞塊を認め,特殊染色の結果,IVLと診断した.治療はR-CHOP療法を行い,意識障害と認知症症状は軽快した.中枢神経(CNS)原発の血管内悪性リンパ腫(IVL)は,稀な疾患で,特異的な検査所見に乏しく,麻痺や脱力などの局所症状や認知症症状など多彩な症状を呈する.そのためCNS原発のIVLは診断が難しく,炎症所見やsIL-2Rが生前に診断がつかないことも多い.
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カプサイシン含有フィルム摂取による嚥下反射促進効果
後藤, 拓朗; 村田, 尚道; 前川, 享子 ...
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌,
2013/12/31, 20131231, Volume:
17, Issue:
3
Journal Article
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【目的】カプサイシンは赤唐辛子に多く含まれる成分で,嚥下反射の促進効果が認められている.咽頭の知覚神経からサブスタンスP(以下SP)を粘膜中に放出させ,SP濃度が上昇することによって反射が惹起されやすくなるとされている.現在,嚥下障害のある患者が容易に摂取できるように,フィルム形状のオブラートにカプサイシンを含有させたカプサイシン含有フィルムが市販されている.しかし,摂取後の嚥下反射促進効果については,十分検討されていない.そこで,本研究では,カプサイシン含有フィルム摂取後の嚥下反射と咳嗽反射への効果,および唾液中SP 濃度への影響について検討した.【方法】対象は,20 歳から40 歳までの成人男性(17 名)とした.カプサイシン含有フィルム(カプサイシン含有量1.5 μg/枚)とプラセボフィルムを用い,クロスオーバー二重盲検法にて行った.フィルムを摂取する10 分前の安静時の値を基準として,摂取後10 分ごとに6 回の嚥下反射および咳嗽反射を評価した.嚥下反射の評価として,簡易嚥下誘発試験による嚥下潜時を測定した.咳嗽反射の評価は,1% クエン酸生理食塩水を用いて咳テストを行った.さらに,摂取前10 分,摂取後10,20 分に唾液を採取し,ELISAキットにて唾液中SP 濃度を測定した.プラセボフィルム摂取時の値をコントロール群,カプサイシン含有フィルム摂取時の値をカプサイシン群として,両群を比較した.統計学的分析はFriedman test およびWilcoxon の符号順位和検定を用いて行った.【結果】カプサイシン群では,摂取前と比較して摂取後40 分で嚥下潜時の短縮を認め,コントロール群では差は認められなかった.また,コントロール群と比較して,カプサイシン群は嚥下潜時が摂取後20,40 分で有意に低値を示していた.その他の時間および他の評価項目では,有意差を認めなかった.【結論】カプサイシン含有フィルム摂取により,嚥下反射の促進効果が,摂取後40 分に認められた.
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筋萎縮性側索硬化症における摂食嚥下障害の特徴
村田, 尚道; 山本, 昌直; 小林, 幸生 ...
老年歯科医学,
2015, Volume:
29, Issue:
4
Journal Article
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筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病状進行に伴い,誤嚥や窒息のリスクが高まることは知られているが,どの段階で摂食嚥下障害が重症化するのかは明らかになっていない。リスク回避のためには,摂食嚥下障害が重症化する前に嚥下機能評価を行い,適切な栄養管理が必要になる。本研究は,ALS の評価尺度と摂食嚥下機能評価について関連性を明らかにすることを目的に実施した。 対象は,嚥下造影検査を行った ALS 患者 ...
57 名(男性 38 名,女性 19 名,平均年齢 66.1±12.9 歳)であった。摂食嚥下障害の項目は,嚥下造影検査の所見より,誤嚥,喉頭侵入,咽頭残留,舌機能低下を抜粋した。ALS 評価尺度は,ALSFRS-R およびModified NorrisScale の四肢症状尺度,球症状尺度の合計点数を用いた。 何らかの摂食嚥下障害の所見が 49 名に認められた。中でも,咽頭残留や舌機能低下は 75%以上と高頻度に認められた。ALS の評価尺度と摂食嚥下障害との関連について検討した。ALSFRS-R,四肢症状尺度では関連性は認められなかった。球症状尺度の数値が低い者に,誤嚥,喉頭侵入,舌機能低下の所見を多く認めた。 球症状が出現した ALS 患者には,摂食嚥下機能の低下が認められることが示された。ALS 発症の早期から嚥下機能評価を行った上で安全に経口摂取を進め,誤嚥や窒息の対応が必要と考えられた。
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8.大腸がん検診における注腸X 線造影法
小池晃; 小林明; 岩澤繁喜 ...
日本農村医学会雑誌,
2005, Volume:
54, Issue:
4
Journal Article
今回われわれは過去6年間の当院大腸がん検診の統計を作成し, 日本対がん協会がだしている新潟県全国平均との比較, 検討を行なった. その結果, 当院の2次検査の受診率は, 全国や新潟県より高く90%前後を例年維持していた. これは検診センターの努力によるものと, 他の多くの施設において2次検査として実施されている内視鏡検査に比べて注腸検査が受診者の苦痛が少ないためであると考えられる. ...
なお今年度当院の精検受診率が低下したのは, 毎年2次検査にて内痔核のみの方に2年に1度の受診を勧めるようにしたためであると思われる. また当院の大腸がん発見率は, 新潟県平均より低いものの全国平均を上回っている. また早期がん率, ポリープ発見率についても全国, 新潟県と同程度となっている. 以上より当院で行なわれている注腸X 線造影検査は大腸がん検診の2次検査としてたいへん有用であると思われる.
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