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生物学的モニタリングのための血漿および赤血球膜リン脂質中長鎖多価不飽和脂肪酸の比較
川端, 輝江; 仲井, 邦彦; 萩原, 千絵 ...
日本衛生学雑誌,
01/2011, Volume:
66, Issue:
1
Journal Article
Peer reviewed
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「はじめに」多価不飽和脂肪酸(PUFA)は, 炭素鎖中の二重結合の位置によって大きくn-3およびn-6に分類される. n-3PUFAには, α-リノレン酸(α-LNA; 18:3n-6), エイコサペンタエン酸(EPA; 20:5n-3), ドコサヘキサエン酸(DHA; 22:6n-3)等が, n-6PUFAには, リノール酸(18:2n-6), ジホモγ-リノレン酸(20:3n-6), ...
アラキドン酸(AA; 20:4n-6)等が存在する. n-3およびn-6系脂肪酸の中でも, 炭素数20以上, 二重結合3個以上のものを長鎖多価不飽和脂肪酸(LCPUFA)といい, これは細胞膜リン脂質(PL)の構成成分となり, エイコサノイドの前駆体として炎症反応制御の他, 細胞の機能維持に関わることが知られている(1, 2). 従来から, 食事によるn-3LCPUFA摂取の生体指標として, ガスクロマトグラフィーによる血液中のEPA, DHA濃度の測定が行われてきている(3).
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食事の実測による若年女性のトランス脂肪酸摂取量
川端, 輝江; 兵庫, 弘夏; 萩原, 千絵 ...
Nihon Eiyō, Shokuryō Gakkai shi,
2008, Volume:
61, Issue:
4
Journal Article
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女子大学生25名を対象として,7日間の食事調査を実施し,積み上げ法によるトランス脂肪酸摂取量を計算した。さらに,そのうちの特定の1日を選び,調査者側で食事を再現した。得られた食事サンプルはフードカッターで細砕し均一化後,脂質およびトランス脂肪酸含有量を分析した。計算,あるいは実測から求められた総トランス脂肪酸摂取量の平均値(±標準偏差値)は,それぞれ,0.95±0.31 g,1.17±0.84 ...
gであった。総トランス脂肪酸摂取量の分布は正の歪度を示し,はずれ値が1名(2.82 g),極値が2名(3.13 g,3.27 g)であった。若年女性のトランス脂肪酸摂取量はWHOの基準値であるエネルギー比率1%未満を下回っており,したがって,トランス脂肪酸摂取の血清脂質に対する影響は懸念されるものではないと考えられる。しかしながら,トランス脂肪酸を高濃度に含む加工食品を摂取することで,1日のトランス脂肪酸摂取量が予測の範囲より高くなる可能性のあることが明らかとなった。
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日本人大学生のトランス脂肪酸摂取量(p.164-170)
川端輝江; 重光佐知子; 足立尚子 ...
日本栄養・食糧学会誌,
2010, Volume:
63, Issue:
4
Journal Article
トランス脂肪酸(TFA)は冠状動脈疾患の強力なリスクファクターであることから, TFA摂取量を把握することは重要である. 我々は日本人の大学生のTFA摂取量の評価を実測によって行った. 対象者は118名の関東と沖縄に在住する大学生(男性57名, 女性61名)とした. 食事調査は写真記録を併用した食事記録法によって連続6日間実施した. 調査期間のうちの1日分の食事を再現し, ...
ガスクロマトグラフィーによって分析した. 再現した食事から推定されたTFAの摂取量(g/日)とエネルギー比率(%)の中央値は, 関東男性0.43g, 0.22%, 沖縄男性0.30g, 0.14%, 関東女性0.49g, 0.29%, 沖縄女性0.73g, 0.35%であった. TFA摂取量が少なかった対象者に比べて, 高摂取の対象者では, 有意に総脂質と飽和脂肪酸エネルギー比率, TFA/リノール酸比が高値を示した. さらに, 重回帰分析では, TFA摂取量と飽和脂肪酸, 嗜好品であるクッキー類, ケーキ&ペストリー類の摂取との間に, 正の関連がみられた. 結論としては, 本研究対象者のTFA摂取量は, WHO/FAOの推奨値(1%未満)より低かった. しかしながら, 高TFA摂取者への食習慣に対する栄養教育は必要であると考える.
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2. 日本人大学生のトランス脂肪酸摂取量 (pp.164-170)
川端輝江; 重光佐知子; 足立尚子 ...
ビタミン,
2010, Volume:
84, Issue:
9
Journal Article
トランス脂肪酸(TFA)は冠状動脈疾患の強力なリスクファクターであることから, TFA摂取量を把握することは重要である. 我々は日本人の大学生のTFA摂取量の評価を実測によって行った. 対象者は118名の関東と沖縄に在住する大学生(男性57名, 女性61名)とした. 食事調査は写真記録を併用した食事記録法によって連続6日間実施した. 調査期間のうちの1日分の食事を再現し, ...
ガスクロマトグラフィーによって分析した. 再現した食事から推定されたTFAの摂取量(g/日)とエネルギー比率(%)の中央値は, 関東男性0.43g, 0.22%, 沖縄男性0.30g, 0.14%, 関東女性0.49g, 0.29%, 沖縄女性0.73g, 0.35%であった. 食事中TFAが低含有量であった対象者に比べて, 高含有量の対象者では, 有意に総脂質と飽和脂肪酸エネルギー比率, TFA/リノール酸比が高かった. さらに, 重回帰分析では, TFA摂取量と飽和脂肪酸, 嗜好品であるクッキー類, ケーキ&ペストリー類の含有量とは正相関した. 結論としては, 本研究対象者のTFA摂取量は, WHO/FAOの推奨値(1%未満)より低かった. しかしながら, 高TFA摂取者への食習慣に対する栄養教育は必要であると考える.
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O-14 食事の実測による若年女性のトランス脂肪酸摂取量
川端輝江; 兵庫弘夏; 萩原千絵 ...
脂質栄養学,
2008, Volume:
17, Issue:
2
Journal Article
【目的】若年女性を対象として7日間の食事調査を実施し, 積み上げ法によるトランス脂肪酸摂取量を計算によって推定, さらに, 7日間のうち1日分の食事サンプル中のトランス脂肪酸摂取量を分析した. 【方法】対象者は20歳前後の女子学生25名とした. 食事調査はデジタル画像を用いる食事記録法により連続7日間実施した. 食事調査から得られた対象者の食品群別摂取量と, ...
食品安全委員会の報告書による食品群別トランス脂肪酸含有量(g/100g)から, 総トランス脂肪酸摂取量を算出した. さらに, 食事調査のうち6日目にあたる1日分の食事を再現し, 全量をフードカッターで細砕し均一化の後, 総脂質及びトランス脂肪酸分析(日本食品分析センターに依頼)を行った. 【結果】積み上げ方式による総トランス脂肪酸摂取量は, 1人1日当たり0.95±0.31gであった. 食品群別総トランス脂肪酸摂取量では, 植物性油脂で最も高く0.15±0.05g, 次いで, 牛乳0.12±0.07g, ケーキ・ペストリー類0.12±0.11gであった. 再現日にあたる6日目の総トランス脂肪酸摂取量の計算値は0.97g/日であり, 7日間平均値とほぼ同レベルであった. 食事再現によって実測し, 得られた脂質摂取量は58.7±17.0g, 総トランス脂肪酸摂取量及びエネルギー摂取比率は, それぞれ, 1.17±0.84g, 0.57±0.33%であった. 総トランス脂肪酸摂取量の分布は正の歪度を示し, はずれ値が1名(2.82g), 極値が2名(3.13, 3.27g)であった. はずれ値, 極値を示した3名の者を除いて, 脂質摂取量と総トランス脂肪酸摂取量間の相関をみたところ, 両者間には強い正相関(r=0.828, p<0.001)がみられた. 総トランス脂肪酸摂取量のはずれ値, 極値を示した3名の者は, 加工食品及び外食を合わせて13品目摂取していた. これらの13品目中のトランス脂肪酸をさらに個別分析したところ, 対象者3名のうち2名は, 喫食当たりトランス脂肪酸を2g以上含む加工食品あるいは外食を1回, 1名は喫食当たり1g以上含む加工食品を2回摂取していた. 【結論】対象となった若年女性のトランス脂肪酸摂取量の平均値は, 計算値及び実測値共にWHOの推告値であるエネルギー比率1%未満を下回っていた. しかしながら, トランス脂肪酸を高濃度に含む加工食品あるいは外食を摂取することで, 1日のトランス脂肪酸摂取量が計算による予測の範囲より高くなる可能性のあることが明らかとなった.
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