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  • ME機器管理システムMe-ARCへの切替を経験して
    長谷部, 聖一; 古市, 和也; 佐藤, 弘樹; 木村, 竜也; 室, 雄太; 村田, 絵吏; 下重, 正樹; 斎藤, 正; 喜屋武, 淳

    日本農村医学会雑誌, 2016, Volume: 65, Issue: 1
    Journal Article

    近代医療を支え,患者の安全を左右する重要なツールとして医療用機器(以下ME機器)は欠かせないものとなっている。また臨床における機械化は増加の一途を辿っており,その種類も多種多様である。 一方,ME機器に関する保守・管理やデータ管理業務は片手間では処理できないほど増大してきている。特に日常点検・機器台帳管理・消耗品管理等は大変煩雑であり,多大な労力が必要である。それらを解決する一手段としてME機器管理システムを導入する施設は少なくない。 当院では礫川システムデザイン事務所製「Open Library ME」(以下旧システム)を導入し,院内のME機器の中央管理等を行なってきた。システム導入から7年が経過し,サーバの耐用年数が超過したこと。さらに将来的に電子カルテとの連携可能なシステムとして,2014年にMETS社製「Me-ARC」(以下Me-ARC)への切替を行なった。 Me-ARCは旧システムと比べ導入実績も少なく開発の歴史も浅い。標準仕様の完成度は低く,試用しながら作り上げるしかない。切替初期の仮運用期間中はカスタマイズを何度も繰り返し行なう事となった。予定より切替期間が長期化する結果となったが,使いやすいシステムへと改良する事ができた。また,新たなデバイスを用いた院内機器の点検も導入することができた。本稿では新しいシステムへ切替えた経験から知り得た反省や課題を記述する。