Akademska digitalna zbirka SLovenije - logo
E-resources
Open access
  • 80歳代のくも膜下出血症例に対する開頭クリッピング治療
    上之郷, 眞木雄; 林, 之茂; 牛島, 隆二郎; 鳥羽, 保; 永田, 泉

    脳卒中の外科, 2014, Volume: 42, Issue: 5
    Journal Article

    「はじめに」 日本における高齢者人口比率は2000年の70歳代5.5%, 80歳代2.2%から, 2010年はそれぞれ10.1%, 5.3%へ増加している. 地方ではその変化がさらに著しく, 長崎県では2000年に70歳代9.8%, 80歳代4.1%であった比率が2010年にはそれぞれ11.5%, 8.5%へと増加し, なかでも80歳代の人口割合が高くなっている. 高齢者くも膜下出血の特徴として, 若年者に比べて入院時重症な症例の割合が多く, 全身合併症を有する比率も高く, 予後はいずれの重症度においても若年者に比べて不良であることが知られている. 一方でコイル塞栓術など動脈瘤治療技術や全身管理の進歩などにより, 以前に比べて80歳代くも膜下出血症例に対して積極的に急性期治療が行われる機会は増加している. 今回は, 80歳代くも膜下出血症例に対する治療に関する長崎県内脳神経外科施設さらに県外長崎大学関連施設の治療成績をもとに, 今後の治療戦略について検討した.