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副肺芽に由来する異常肺動脈と異常気管支動脈から発生したと推察される2本の異常動脈を有した肺葉内肺分画症の1例
梅山, 知成; 高橋, 信博; 工藤, 裕実 ...
日本小児外科学会雑誌,
08/2023, Letnik:
59, Številka:
5
Journal Article
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灌流域が異なる2本の異常動脈を有した肺葉内肺分画症の1例を経験した.2本の異常動脈は共に胸部下行大動脈から分画肺へ分枝していたが,病理組織学的に肺内での走行や分布が異なり,下肺静脈,半奇静脈へとそれぞれ還流していて,発生学的に異なる起源があると想定された.異常動脈や還流静脈を複数本有する肺分画症について本邦報告を調査し,肺芽や気管支動脈の発生,肺分画症の病因論についての学説から本症例の発生機序について考察したところ,2本の異常動脈は,副肺芽に由来する肺動脈と気管支動脈からそれぞれ発生したと推察された.
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Ehlers-Danlos症候群を背景に発症した気胸に対する2手術例
西田, 梨紗; 菱田, 智之; 政井, 恭兵 ...
日本呼吸器外科学会雑誌,
2022/07/15, Letnik:
36, Številka:
5
Journal Article
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Ehlers-Danlos症候群(EDS)はコラーゲンやその修飾酵素の遺伝子異常により結合組織脆弱性を来す遺伝性疾患群である.我々はEDS合併の気胸手術を2例経験した.症例1は43歳女性,網膜剥離の既往と両肺多発空洞を有していた.左初発気胸に対し左肺下葉の空洞性病変を切除したが,staple ...
lineおよび把持した肺実質から気漏を生じ修復を要した.既往,術前画像,術中所見からEDSを疑い,術後の遺伝子検査にて古典型EDSの診断に至った.症例2は38歳女性,下行結腸穿孔の既往があり血管型EDSと診断されていた.右気胸再発に対し右肺上葉の囊胞縫縮術を施行したが,把持した肺実質から気漏を認め,肺部分切除と壁側胸膜擦過を追加した.2例とも切除標本では組織中の弾性線維は維持されていたが肺実質は極めて脆弱であり,EDS合併が疑われる気胸手術では組織脆弱性に注意した愛護的な操作が肝要である.
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限局性悪性胸膜中皮腫の一切除例
矢野, 海斗; 菱田, 智之; 前田, 智早 ...
日本呼吸器外科学会雑誌,
2022/05/15, Letnik:
36, Številka:
4
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症例は80歳代男性.左肺癌術後8年目のフォローアップ胸部CTにて右第7肋骨に接する22 ...
mm大の胸膜結節を認め,診断・治療目的に腫瘍摘出術を施行した.病変は,右肺下葉と癒着しており肺部分合併切除を要したが,肋骨および肋間筋からは容易に剥離が可能であり,胸壁は温存して手術終了とした.病理所見は,形態学的,免疫組織学的に上皮型悪性胸膜中皮腫を支持する結果であったが,肉眼的,組織学的に胸膜に沿ったびまん性進展は認められず,限局性悪性胸膜中皮腫と診断した.病理学的には胸壁側剥離面近傍に腫瘍細胞が存在しており,マージン確保のための胸壁切除の必要性が議論となるが,経過観察にて術後2年無再発生存中である.
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原発巣切除が病勢制御に有効と考えられたIV期胸腺原発粘液腺癌の1例
前田, 智早; 菱田, 智之; 政井, 恭兵 ...
日本呼吸器外科学会雑誌,
2022/03/15, Letnik:
36, Številka:
2
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胸腺腺癌は,胸腺上皮性腫瘍のうち0.2%と非常に稀な腫瘍であり,その臨床病理学的特徴は十分解明されておらず,治療方針の明確なコンセンサスはない.今回我々は,原発巣切除後に病勢制御が得られたIV期胸腺原発粘液腺癌の1例を経験したので報告する.症例は46歳,男性.咳嗽と胸痛を主訴に撮像された胸部CT検査で前縦隔腫瘤を指摘され,前医での経皮的針生検にて胸腺腺癌と診断された.CTで左胸膜播種が疑われたが,症状緩和と腫瘍減量を目的に胸骨正中切開下で心膜,左腕頭静脈,左横隔神経合併切除を伴う胸腺全摘ならびに胸膜播種巣の可及的切除を施行した.病理組織学的診断は胸腺原発粘液腺癌,pT3N2M1a,TNM病理病期IVB期,正岡分類IVb期であった.術後再発が認められたが,化学療法を施行し,現在まで術後30ヵ月生存が得られている.完全切除不能な胸腺癌は予後不良とされるが,原発巣の外科切除が病勢制御に寄与する可能性が示唆された.
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5.
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腹腔鏡下に切除した骨盤内chronic expanding hematomaの1例
若林, 大雅; 石田, 隆; 小林, 健二 ...
日本臨床外科学会雑誌,
2016, Letnik:
77, Številka:
10
Journal Article
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症例は72歳,男性.血尿を主訴に受診し,左腎結石の再発を認めた.精査のCTで偶発的に左骨盤内腹膜外腔に4cm大の腫瘤を指摘された.悪性腫瘍も否定できないため,腹腔鏡下に手術を施行した.腫瘤は弾性硬で褐色被膜に覆われており,病理学的検査で慢性拡張型血腫(chronic expanding ...
hematoma;以下,CEH)と診断された.CEHは,手術や外傷を契機に生じた血腫が自然吸収されずに緩徐に増大するものと定義される.自験例は,左骨盤内にCEHを発生し得る手術・外傷歴はなく,難治性左腎・尿管結石に対し複数回施行された体外衝撃波結石破砕術(ESWL)が原因となった可能性が考えられた.今回われわれは,腹腔鏡下手術を施行した極めて稀なCEHの1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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直腸癌術後リンパ節再発との鑑別を要した腸間膜炎症性偽腫瘍の1例
石田, 隆; 篠崎, 浩治; 寺内, 寿彰 ...
日本臨床外科学会雑誌,
2016, Letnik:
77, Številka:
8
Journal Article
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症例は52歳の女性.進行直腸癌に対して,腹腔鏡補助下低位前方切除術(D3郭清)を施行し,最終診断は,直腸癌Rb,pT4a N0 M0,pStage ...
IIであった.術後10カ月の腹部超音波検査で,左総腸骨動脈前面に33mm大の腫瘤を指摘された.精査のPET/CTでは同部に異常集積を認め,リンパ節再発が疑われた.他に転移再発を疑う所見は認めなかったため,開腹腫瘤摘出術を施行した.腫瘤は,前回手術で処理した上直腸動脈根部に位置しており,#252リンパ節再発と考えた.病理組織所見では,リンパ節構造は認めず,筋線維芽細胞系の紡錘形細胞が主体であった.悪性所見は認めなかった.腫瘤内に前回手術で血管処理に使用した非吸収性クリップを2つ認めた.以上から炎症性偽腫瘍と診断した.術後1年半経過し,再発徴候は認めていない.
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7.
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UL
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EMUNI, FIS, FZAB, GEOZS, GIS, IJS, IMTLJ, KILJ, KISLJ, MFDPS, NLZOH, NUK, OILJ, PNG, SAZU, SBCE, SBJE, SBMB, SBNM, UKNU, UL, UM, UPUK, VKSCE, ZAGLJ
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10.
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