1.
胸腔子宮内膜症のため気腹に難渋した腹腔鏡下肝切除施行肝細胞癌の1例
池田, 翔大; 田中, 智和; 伊藤, 孝太朗 ...
日本臨床外科学会雑誌,
2024, Letnik:
85, Številka:
1
Journal Article
Odprti dostop
患者は71歳,女性.肝細胞癌S8病変に対して腹腔鏡下肝S8部分切除を予定した.肝右葉と横隔面の癒着剥離中に右横隔膜の奇異性運動が起こり,横隔膜面に右肺が視認されるメッシュ状の多数の小孔が確認され,横隔膜の胸腔子宮内膜症と診断した.奇異性運動のため安定した気腹状態が保てず手術操作が困難であったため,小孔を湿潤ガーゼで被覆,適助手鉗子で頭側へ圧排して術野を確保し,手術終了時に小孔へPGAシートを貼付した.横隔膜の胸腔子宮内膜症による小孔のため横隔膜の奇異性運動が起こり,術野維持が困難であった腹腔鏡下肝切除症例の報告はこれまでになく,術中の問題点や対処について,文献的考察を含めて報告する.
Celotno besedilo
Dostopno za:
NUK, UL, UM, UPUK
2.
開腹肝切除後に発症し重篤な転帰をとった寒冷凝集素症の1例
今村, 美乃莉; 田中, 智和; 松永, 壮人 ...
日本臨床外科学会雑誌,
2024, Letnik:
85, Številka:
1
Journal Article
Odprti dostop
寒冷凝集素症(cold agglutinin disease: CAD,以下CADと記載)は低温下で赤血球が可逆的に凝集し,続く復温で溶血,さらに凝集を契機に血栓性合併症を引き起こすとされる.今回われわれは,肝切除術後に発症し重篤な転機をきたしたCADを経験したので報告する.83歳の女性,CADの診断歴はない.sustained virological ...
response(SVR)後C型慢性肝炎のフォロー中に指摘された肝S5/8とS2の腫瘍に対して開腹下肝前区域切除,肝S2部分切除を施行した.術前血液型検査で冷式自己抗体の保有を指摘されていた.術後3日目より赤血球値,Ht値の著減と高度の赤血球凝集が出現した.術後5日目に胆汁瘻を疑いCTを撮影,門脈血栓と肝右葉壊死を指摘された.術後6日目より高度のチアノーゼが出現し,CADと診断されたが,翌日に死亡となった.病理解剖では血液の高度凝集と血漿の分離を認めた.本症例のごとく術後発症かつ極めて重篤な経過を辿った報告はない.
več
Celotno besedilo
Dostopno za:
NUK, UL, UM, UPUK
3.
腹腔鏡下脾臓摘出を先行し術前化学療法を行った肝硬変併存膵頭部癌の1例
井手, 貴雄; 田中, 智和; 北原, 賢二 ...
日本臨床外科学会雑誌,
2020, Letnik:
81, Številka:
10
Journal Article
Odprti dostop
症例は73歳,女性.C型肝硬変で近医加療中に背部痛および膵頭部腫瘤性病変を認め,当院へ紹介となった.造影CTおよびMRIで膵頭部に漸増性に増強される径4cmほどの不整形腫瘤を認め,上腸間膜静脈浸潤が疑われた.膵頭部腫瘤はPETで高集積を呈し,膵液細胞診はclass IVで,cT3N0M0,cStage II Aの進行膵頭部癌であった.初診時肝機能はChild-Pugh ...
Aであったが,血小板数6.5×104/μLと低値で,脾腫を認めた.腹腔鏡下脾臓摘出術を先行し,血小板数の速やかな上昇を確認後,術前化学療法としてGEM+S-1を2クール施行した.その後に根治切除として亜全胃温存膵頭十二指腸切除,門脈合併切除再建術を施行した.術後経過は良好で,術後補助化学療法を6カ月間完遂した.脾機能亢進を伴う肝硬変合併膵癌において,脾臓摘出術は安全に周術期補助化学療法を遂行する有用な補助手段と思われた.
več
Celotno besedilo
Dostopno za:
NUK, UL, UM, UPUK
PDF
4.
Celotno besedilo
Dostopno za:
UL
5.
Celotno besedilo
Dostopno za:
UL
6.
Celotno besedilo
Dostopno za:
UL
7.
日本選挙学会
田中, 智和
日本世論調査協会報「よろん」,
2021/11/15, Letnik:
128
Journal Article
Odprti dostop
Celotno besedilo
Dostopno za:
NUK, UL, UM, UPUK
8.
Celotno besedilo
Dostopno za:
NUK, UL, UM, UPUK
9.
Celotno besedilo
Dostopno za:
NUK, UL, UM, UPUK
10.
卵巣癌との鑑別が問題となった同時性両側卵巣転移をともなった大腸粘液癌の1例
甲斐, 敬太; 隅, 健次; 田中, 智和 ...
日本大腸肛門病学会雑誌,
2010, Letnik:
63, Številka:
5
Journal Article
Recenzirano
Odprti dostop
症例は40歳女性.腹膜播種をともなう卵巣癌の診断で当院紹介となった.精査でS状結腸に全周性の2型病変を認め,大腸原発か卵巣原発か議論となった.症状緩和と腸閉塞の回避目的に外科切除を施行した.S状結腸の腫瘍は腸間膜に穿破し,腹膜播種をきたしていた.左卵巣は径20cmと腫大し,術中迅速病理検査で大腸粘液癌の卵巣転移の診断であった.形態的に正常であった右卵巣にも微小転移を認めた.大腸原発粘液癌は比較的まれで,その卵巣転移はさらにまれである.大腸癌の卵巣転移の鑑別には一般にサイトケラチン7と20の免疫染色が有用とされるが,自験例においては大腸病変で腺腫成分の混在や正常粘膜との移行像を認めたのに対し,卵巣では単一な癌成分のみであった点もその鑑別に有用であった.
Celotno besedilo
Dostopno za:
NUK, UL, UM, UPUK
PDF