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  • エキシマレーザーシースによる橈側皮静脈からのリード抜去症例
    薗田, 正浩; 田上, 和幸; 山下, 恵里香; 蔡, 榮鴻; 田中, 秀樹; 塗木, 徳人; 青木, 恵美; 佐保, 尚三; 野元, 三治; 上野, 隆幸; 福元, 祥浩

    心電図, 2018/03/20, 20180320, Letnik: 38, Številka: 1
    Journal Article

    72歳男性が,デバイス感染と診断され,リード抜去目的に当院紹介となった.完全房室ブロックにて右鎖骨下からDDDペースメーカが植込まれており,9年後にジェネレータ交換術を施行し,その16ヵ月後にポケット部の腫脹と疼痛が出現した.心房(RA)リードは鎖骨下静脈穿刺にて,心室(RV)リードは橈側皮静脈からカットダウンにて留置されており,RVリードからエキシマレーザーシースを用いて剥離を開始した.穿刺部は問題なかったが,その後,レーザーシースの通過に少し抵抗があり,上大静脈まで達したところでレーザーシースの進みが悪くなり,右心房に入ったところで進まなくなった.リードの癒着もなく,リード先端がフリーになったが,レーザーシース内にリード先端を収納できないため,そのまま全体を抜去した.抜去したRVリードの周りには,レーザーシース先端が進まなくなった部位に一致して,橈側皮静脈と思われる組織が認められた.今後のリード抜去の実施において,橈側皮静脈からのエキシマレーザーシースによるリード抜去に注意を要すると考えられた症例を経験したので,報告する.(心電図,2018;38:20~27)