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Celotno besedilo
  • Endometrioid adenocarcinoma...
    橋口, 真理子; 中尾, 佳史; 山崎, 文朗; 安永, 牧生; 内山, 倫子; 野口, 光代; 横山, 正俊; 岩坂, 剛

    日本臨床細胞学会雑誌, 2014, Letnik: 53, Številka: 1
    Journal Article

    背景 : 性索間質性腫瘍に類似する組織形態を併せもつ類内膜腺癌は子宮体癌としてまれである. 症例 : 81 歳, 女性. 半年間持続する不正性器出血と貧血の進行を主訴として紹介され来院した. 子宮体部は手拳大に腫大しており, MRI では子宮内に 10.3×7.2 cm の腫瘤を認め, 造影効果より平滑筋肉腫あるいは癌肉腫が疑われた. 子宮内膜細胞診では, N/C 比の高い円形~類円形の腫瘍細胞が接着性のある集塊と接着性の比較的ゆるい孤在性の細胞としてみられた. 子宮体部悪性腫瘍の診断の下に子宮摘出術を行った. 術後病理組織では, 子宮前壁よりポリープ状に突出した腫瘤を認め, 類内膜腺癌が 5%, 性索間質様組織が 10%, 充実性悪性腫瘍が 85%を占めていた. 免疫染色では EMA が類内膜腺癌の部分で陽性, カルレチニンが性索間質性腫瘍の部分で陽性であり, SMA, CD10, サイトケラチンについては一定の傾向はみられなかった. 最終診断は endometrioid adenocarcinoma with sex-cord like feature とした. 結論 : 本例は類内膜腺癌が一部に認められ, 明らかな肉腫成分が認められなかったことから癌肉腫の可能性は否定的と考えた.