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  • マンノース受容体を標的としたアルブミンDDSの開発と医...
    前田, 仁志

    YAKUGAKU ZASSHI, 11/2023, Letnik: 143, Številka: 11
    Journal Article

    「1. はじめに」近年, マクロファージあるいは線維芽細胞などの過剰な活性化が, 種々の疾患の発症・増悪因子の一つであることが明らかとなってきた. 内因性若しくは外因性の異常な刺激がこれら細胞群の過剰な活性化の引き金となり, 活性酸素種(reactive oxygen species: ROS)や炎症性サイトカイン, あるいは細胞外マトリックス産生を誘導する. したがって, これら細胞群の活性化を包括的に制御する手法の開発は急務の課題である. この課題を解決するためには, 薬物や機能性分子をこれら細胞群選択的に送達する生体適合性の高いdrug delivery system(DDS)が必要となる. そこで筆者は, マクロファージと線維芽細胞に共通する膜タンパク質に着目した. 興味深いことに, マクロファージには1型マンノース受容体(mannose receptor C-type 1: MRC1), 線維芽細胞には2型マンノース受容体(mannose receptor C-type 2: MRC2)の発現を認める.