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  • 全球土壌水分プロジェクト

    気象集誌. 第2輯, 1999, Letnik: 77, Številka: 1B
    Journal Article

    高品質、高解像度の全球土壌水分量データは直接観測によっては得にくいが、複雑な気候モデルの境界条件、初期条件として有用である。1度×1度の水平解像度全球土壌水分気候値を作り出す可能性を求める研究のために、全球土壌水分プロジェクト(GSWP;Global Soil Wetness Project)のフレームワーク内で、1987年1月から1988年12月までの間、気象観測値と解析値を強制力としてフランス気象局のISBA地表面スキームを用いた実験を行った。コントロール実験といくつかの感度実験を行い、土壌水分はモデルにとって最も難しい気候パラメータであると共に、計算された気候値はどのようなものでも十分注意を要しなければならないことが示唆された。土壌含水率の絶対値の関連や根の深さに及ぶ深い層を含む地表面スキームを考えると、従来からの土壌層厚は殊に危険をはらむものである。河川流量気候値の比較では、大河川の盆地で計算された流出量はISBAスキームとGSWP実験のデザインに含まれる不足量のために少なく評価されているように見える。更に信頼性のある気候値を得るために、土壌水分量の全球再解析を試みた。それには地表面近傍の気温と相対湿度の計算値と観測値の間を繰り返し比較することにより修正された土壌水分量を使う連続最適内挿法を用いた。1987年7月について予備実験を実施し、理想的な状態でこの方法の可能性が示された。観測値、地表面特性、大気強制力などの不確実性が再解析の質を悪くしやすく、GSWPフレームワークではデータの更なる一貫性が必要であることが示唆された。また、同化手法の偏りを改善した、いくつかの良い結果を示した。