Akademska digitalna zbirka SLovenije - logo
E-viri
Celotno besedilo
Recenzirano Odprti dostop
  • チャイニーズハムスター肝ミクロゾームによるTetrac...
    太田千穂; 加藤善久; 原口浩一; 藤井由希子; 木村治; 古賀信幸

    福岡医学雑誌, 03/2023, Letnik: 114, Številka: 1
    Journal Article

    「はじめに」Polychlorinated biphenyls(PCBs)は, カネミ油症の原因物質であるとともに, 世界的環境汚染物質としても知られているが, 脂溶性が極めて高いことから, 経口摂取されると, その大部分は小腸から吸収される. その後, 肝臓に移行し, ここで主に薬物代謝酵素のチトクロムP450(CYP)により一酸素原子が添加され, 水酸化(OH)体に変換される. 生成されたOH体の多くは胆汁を介して糞中へと排泄される. 一方, 置換塩素数が6~7個以上のPCBsはCYPによる代謝を受けにくくなり, 血液, 脂肪組織および肝臓などに高濃度で残留することになる. ところで, PCBsの水酸化には, 現在, 3つのサブファミリーに属するCYP分子種が関与していることが明らかになっている. まず, CYP1A酵素は, 主にcoplanar PCB, すなわち3,3',4,4'-tetrachlorobiphenyl(TCB)(CB77), 3,3',5,5'-TCB(CB80), 2,3',4',5-TCB(CB70), などのpara位の水酸化を触媒する.