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Celotno besedilo
  • 当科における早期舌癌 (T1/T2/N0M0) の予後...
    島津倫太郎; 山本美保子; 峯崎晃充; 嶋崎絵里子; 倉富勇一郎

    頭頸部癌, 04/2017, Letnik: 43, Številka: 1
    Journal Article

    「要旨」多くの早期舌癌(T1/T2/N0M0)は, 頭頸部悪性腫瘍の中では比較的予後良好な疾患のひとつであるが, 術後遠隔転移をきたし, 不幸な転機をたどる高リスク群の患者が存在する. その高リスク群の患者を予測し得る予後因子を検索するために, 山本・小浜による腫瘍浸潤様式(YK分類)を中心に検討した. 早期舌癌48例について生存率および後発頸部転移率を統計学的に検討した結果, 浸潤様式分類は, YK-1が7例(14.6%), YK-2が8例(16.7%), YK-3が18例(37.5%), YK-4Cが13例(27.0%), YK-4Dが2例(4.2%)であった. 6例(12.5%)で局所再発が, 13例(27.1%)で後発頸部転移を認めた. 8症例が原病死し, そのうち2例は病理学的に紡錘細胞癌であり, 浸潤様式YK-4Dであった. 後発頸部転移, 遠隔転移, YK-4(C, D)が統計学的に有意差をもって予後不良であった. また浸潤様式YK-4(C, D)は後発頸部転移をきたす有意な因子であった. 浸潤様式YK-4(C, D)は早期舌癌の臨床病理学的因子の中で最も有用な予後不良因子であると思われた.