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  • 巨大空洞影を呈し, 菌血症を合併したKlebsiell...
    前田, 光一; 澤木, 政好; 三笠, 桂一; 古西, 満; 国松, 幹和; 藤村, 昌史; 浜田, 薫; 堅田, 均; 成田, 亘啓

    感染症学雑誌, 1988, Letnik: 62, Številka: 8
    Journal Article

    病院外発症で胸部X線上, 巨大空洞影を呈し, 菌血症を合併したKlebsiella pneumoniae (以下K. pneumoniae) 肺炎の1例を経験した. 症例は52歳の男性で, 大量の飲酒歴, 喫煙歴, 食事の不規則による低栄養と糖尿病があり, 発熱・血疾・咳・全身倦怠感を主訴として入院.胸部X線上, 左肺に広範な浸潤影が認められ, TTA・血液培養にてK. pneumoniaeを単独に検出. 経過中, 胸部X線上, 左中肺野にニボーを伴う巨大空洞影が出現し, その穿刺液からもK. Pneumoniaeが単独検出され, 抗生剤治療にて良好な経過をたどった. 近年, K. pneumoniae肺炎は院内感染症として重要視されているが, 本例は従来よりいわれている, 中年の大酒家に発症し空洞形成を特徴としたK. Pneumoniae肺炎の典型例であると考えられた.