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  • 幼児における雑音下聴取と聴覚的注意機能との関係
    久保, 愛恵; 田原, 敬; 勝二, 博亮; 原島, 恒夫

    AUDIOLOGY JAPAN, 2022/06/30, 20220630, Letnik: 65, Številka: 3
    Journal Article

    要旨: 本研究では, 定型発達幼児を対象に, 雑音下数字聴取課題と聴覚的注意機能計測課題 (ACPT-P) を実施した。3歳6カ月から6歳5カ月までの, 聴力に問題のない幼稚園児47名が参加した。雑音下数字聴取課題は幼稚園の自由遊び場面を記録したクラスルームノイズを使用し, SN 比2条件 (0dB, -6dB) ×呈示タイミング2条件 (一定, ランダム) の計4条件で実施した。その結果, 年齢が高くなるほど, また SN 比が上昇するほど, 雑音下での数字聴取成績が高かった。呈示タイミングによる正答数の差は認められなかった。数字を回答させるクローズドセットな条件としたため, 答えの推測がしやすくなったことが影響していると考えられた。雑音下数字聴取課題の正答数と ACPT-P の反応時間との関係をみてみると, 最も難しいランダム試行 SN 比-6dB 条件にのみ有意な負の相関が確認され, より聴取しにくい状況下では聴覚的注意機能が雑音下聴取能力に影響を及ぼす要因となる可能性が示唆された。