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  • 敗血症ラットにおける肝機能障害,肝脂肪蓄積およびタンパ...
    林直樹; 柏原典雄; 吉原大二; 竹下保義; 繁田晴美; 柳井稔; 前田純; 山川満

    日本栄養・食糧学会誌, 1996, Letnik: 49, Številka: 2
    Journal Article

    敗血症ラットに脂肪配合量の異なる経腸栄養剤を投与し, 肝機能障害, 肝脂肪蓄積およびタンパク代謝に対する効果を検討した. Wistar系ラットの盲腸を結紮, 穿孔して敗血症を発症させた後, これらラットを4群に分けた. 総カロリーに対する脂肪量が0, 10, 20, および30%である栄養剤を各群に投与した. 栄養剤には脂肪源として中鎖脂肪酸トリグリセリドおよび長鎖脂肪酸トリグリセリドの混合油を用い, 他にカゼインオリゴペプチド, デキストリンを配合した. 各栄養剤は6日間にわたり十二指腸内へ投与を行った. 肝障害の指標である, 血清glutamate oxaloacetate transaminaseとglutamate pyruvate transaminase活性はFO群が最も高値を示し, 同時に肝臓への中性脂肪の蓄積が認められた. この原因としてFO群に投与した栄養剤中の多量の糖質が影響したと考えられた. 窒素出納の値はF10群が最も高値を示した. また血清総タンパクおよびアルブミンはF10とF20群がそれぞれ, F0群およびF30群に比較して高値を示した. これらの結果は, 経腸的脂肪投与が敗血症ラットにおける肝機能障害, 肝中脂肪蓄積を軽減し, またタンパク代謝を改善することを示しており, これら改善効果における脂肪至適配合量は総カロリーの10%から20%にあると思われた.