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フェナセチン乱用によると思われる腎盂腫瘍の1例
木村, 光隆; 松原, 正典; 諏訪, 純二 ...
日本泌尿器科學會雑誌,
1987, Volume:
78, Issue:
2
Journal Article
Open access
フェナセチン乱用によると思われる腎盂腫瘍の1例を経験した. 症例は46歳女性. 1957年より頑固な頭痛出現し, 市販の鎮痛剤を多い時には常用量の2~3倍服用するようになった. 1978年頭痛を主訴に当院内科入院, 心因性頭痛, フェナセチン腎症, 鎮痛剤常用による白血球減少症の診断を受けた. 当時の排泄性尿路撮影で左萎縮腎が見られたが, 右腎盂像には異常は認められなかった. ...
1982年内科再入院し, 精査加療中, 同年11月頃より肉眼的血尿出現し, 1983年4月25日当科依頼された. 逆行性腎盂撮影にて右腎盂に陰影欠損を認め, 尿細胞診は Class IV であった. 右腎盂腫瘍と診断し, 同年7月5日右腎尿管全摘術施行した. 病理組織診断は移行上皮癌, Grade 2, pT1aであった. 腎実質は間質性腎炎の像だった. 術後, 腎機能低下が見られBUN40mg/dl台, Creat 3.0mg/dl台を示したが, 一定しているため, 同年8月11日退院となった. 術後32カ月の現在, 腎機能はBUN 47.1mg/dl, Creat 4.6mg/dlとやや上昇傾向を示すが, 一般状態は良好で経過観察中である. 尚, 再発, 転移の徴候は見られない.
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リンパ節転移によって 1 側腎機能障害を伴った睾丸腫瘍 3 例に対する CDDP の使用経験
宍戸, 悟; 木村, 光隆; 松原, 正典 ...
杏林医学会雑誌,
1986, Volume:
17, Issue:
2
Journal Article
Peer reviewed
Open access
リンパ節転移によって一側腎機能障害を伴った睾丸腫瘍3症例に対してCDDP療法を試みた。副作用に関しては特に臨床上問題なく, 腎毒性についても, 一側腎機能障害のある症例であっても十分な補液を併用すればCDDPの使用は可能であることを示した。症例1はseminomaで, 転移巣病理所見はcancer negativeであった。症例2はembryonal carcinomaで血清上, ...
X-P上改善は試められるものの, 転移巣もembryonal carcinomaとcancer negativeではなかった。症例3は症例1の経験よりCDDP療法, Radiationのみでfollow up中である。なお, 3症例ともに1 2カ月に1回50 75mgのCDDP維持療法を続けている。
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経尿道的前立腺切除術の臨床的検討
工藤, 潔; 木村, 光隆; 松原, 正典 ...
日本泌尿器科學會雑誌,
1986, Volume:
77, Issue:
8
Journal Article
Open access
前立腺肥大症の手術法としての経尿道的切除術 (TURP) の地位は定着したが, 手術法の選択は術者の好みに左右され, その適応基準は明示されていない. そこで, われわれが, 1976年1月より1983年12月までの8年間に手術を行った159例の前立腺肥大症をTURP (T群) 121例, 125回と open sargery (O群) 38例に分け, 術後の血尿期間, カテーテル留置期間, ...
入院期間, 合併症などを成績の指標として, 比較検討した. 次いで, TURP症例について, 術前の留置カテーテル, 膿尿, 高窒素血症, 貧血, 年齢, 手術時間, 切除組織重量などを上記成績の指標と関連させ, 検討した. その結果は以下の如くであった. 1) T群とO群の術後の血尿期間, カテーテル留置期間, 入院期間, そして合併症の頻度は各, 2.1日対5.7日, 4.3日対10.7日, 15.4日対25.5日そして28%対31.6%であり, 何れもT群が優っていた. 2)T群では手術時間と切除量の間に正の相関関係がみられたが, O群では関連性みられず, 切除率は各, 0.23g/min, 0.31g/minであった. しかし, 切除量40g以下では各, 0.23g/min, 0.20g/minとなり, T群がO群に優る傾向を示した. 3) TUR症例の検討から, 術前の留置カテーテル, 膿尿の存在, 80歳以上の高齢患者では, 成績不良となる傾向がみられた. 4) TURの手術時間, 切除量は患者の年齢と平行関係にあり, 手術時間の延長, 切除量の増加にしたがって, 手術成績の不良となる傾向が示された. 結論として, 安定したTURを行うために, 排尿障害発症後は早期に手術を考慮し, 腺腫50g以下の症例を適応とし, 2時間の手術時間を順守することが肝要と思われた.
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