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  • コイル塞栓術後に血栓化巨大脳動脈瘤となった脳底動脈先端...
    間中, 浩; 坂田, 勝巳; 篠原, 禎雄; 高山, 裕太郎; 川崎, 隆

    脳卒中の外科, 2014, Volume: 42, Issue: 5
    Journal Article

    「はじめに」 瘤内塞栓術施行後に巨大血栓化動脈瘤となって増大しmass effectを呈した脳底動脈先端部(BA-tip)脳動脈瘤に対して, 再塞栓を行い瘤の増大を抑制できた症例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する. 「症例」 患者:59歳, 男性. 主訴:両側動眼神経麻痺. 体幹失調. 既往歴, 家族歴:高血圧. 現病歴:2006年5月20日, くも膜下出血をきたし, 他院に緊急入院となった. 脳血管撮影で, 10×14mm大のBA-tip動脈瘤を認めた. 右後大脳動脈はfetal typeで椎骨動脈撮影では描出されなかった. 6月9日, BA-tip動脈瘤に対して, 他院において筆者が血管内手術を行った. 左後大脳動脈にneck remodeling用のバルーンをおき, bare platinum coilで瘤内塞栓を行った. 術中にコイルのアンラベルをきたし, 異物回収デバイスを用いてアンラベルしたコイルの回収を試みたものの, 素線化したコイルの断端が視認できなくなり回収作業を断念した.