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  • 奥井, 大貴; 伊藤, 史人; 縄手, 雅彦; 岩崎, 允宣; 市川, 誉

    日本デジタルゲーム学会 夏季研究発表大会 予稿集, 2021
    Journal Article

    重度の身体障害を主とした重度障害児への視線入力の活用には,2 つの効果がある。1 点目は,身体機能を代替・増幅することで,より効率の良い活動を支援する効果。2 点目は,当事者の表出を支援し,支援者のモチベーションを向上させ,結果的に当事者の生活環境を向上させる効果である。特に2 点目の効果は,重度の知的障害と身体障害を併せ有す重度・重複障害児にも有効である。本研究は,視線入力を使い始めたばかりの重度障害児や重度の知的障害がある重複障害児が活用できるような視線入力訓練ゲームを制作,配布することで,当事者の視線入力の技術および支援者のモチベーションを向上させることを目的とした。また,現場で活用される過程で支援者から意見をもらい,より効果があがるように改良する取り組みを行っている。ここでは,制作した視線入力訓練ゲームの活用事例をいくつか紹介し,その効果についての考察を述べる。