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某老人保健施設入所者の実態調査
田村文誉; 水上美樹; 小沢章 ...
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌,
2000, Letnik:
4, Številka:
2
Journal Article
口腔の器質的・機能的状態と食形態との関連を明らかにし, 適正な食形態決定の指標を確立することを目的として, 県内某老人保健施設の入所者69名を対象に, 歯科医師・歯科衛生士が口腔内診査, 嚥下機能検査, 摂食場面の評価を行った. その結果, 以下の知見を得た. 1)主食, 副菜のどちらにおいても, 食形態が普通食からペースト食になるに従い, ...
安定した顎位のとれない者の割合が多くなるのが見受けられた. 2)主食とRSSTとの関連において, 常食摂取者26名中11名(42.3%), 全粥摂取者17名中12名(70.6%)は, 30秒間の嚥下回数が3回未満であった. 両者の間に統計学的有意差は認められないものの, 常食の方が3回未満の者が少ない傾向であった. 3)主食, 副菜のどちらにおいても, 食形態がペースト食に近づくことと, テストフードの残留との間に関連はみられなかった. 以上の結果から, 要介護者の食形態選択に際しては, 嚥下反射そのものに対する配慮はなされていても, その前段階である, 嚥下に至るまでの口腔内の処理に関しては, 適正に判断されていなかったものと推察された. 要介護者に対して今回の評価項目を用いることは, 適切な食形態の食事を提供するために有効であるものと考えられた.
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アルセラム・クラウンの基礎的検討
荻野味加; 万代倫嗣; 山下由香里 ...
昭和歯学会雑誌,
1990, Letnik:
10, Številka:
1
Journal Article
セレストア・クラウンは優れた適合性, 審美性, 生体親和性, 強度を有しており優れた補綴材料の1つであった. 近年, セレストアの開発者であるSozioはさらに改良を加えたアルセラム・システムを発表した. アルセラム・システムはセレストアと比較してコア材の強度が強化されブリッジにも応用可能であること, エポキシ歯型材の操作性が向上しているなど長所を有している. ...
本研究ではアルセラム・クラウンのエポキシ歯型材およびコア材について基礎的検討を加えた. エポキシ歯型材のヌープ硬度は直接法の場合, 歯型材注入6時間後の1.2から24時間後の8.1と経時的に増加し, 3時間40分本重合後では26.9から34.5に増加した. 間接法の場合も直接法と同様の傾向を示した, エポキシ歯型材の経時的寸法変化は直接法の場合, 基準とした印象のAB間の距離は0.068から0.206%と良好な寸法安定性を示した. 間接法の場合も同様に寸法安定性は良好であった. エポキシ歯型材の重合温度による寸法変化は直接法の場合, 重合温度が145℃で-0.053%と収縮を示したが, 150度以上では重合温度の上昇とともに寸法も増加した. コア材の最高焼成温度による寸法変化は垂直方向では1,265℃の0.371%から1,285℃の0.260%まで膨張を示した. 水平方向では1,270℃で0.026%の膨張, 1,275℃の0.126%から1,285℃の0.287%まで収縮を示した. コア材の寸法は焼成温度の上昇にともない減少した. コア材は1,270℃で焼成を行うのが適切であると考えられる. コア材のワックス・パターンの厚さによる再現性は填入圧40psiでは#22, 24で100.00%, #26で92.88%であり, 填入圧50psiでは#22から28まで100.00%, #30で96.88%であり, 再現性は良好であった.
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アルセラム・クラウンの基礎的検討
山下由香里; 万代倫嗣; 荻野味加 ...
昭和歯学会雑誌,
1990, Letnik:
10, Številka:
1
Journal Article
アルセラム・クラウンは, セレストア・クラウンを改良したもので, 優れた適合性, 審美性を有し, 生体親和性も良好で, 低熱伝導性, X線透過性もあるなど多くの特徴を有しているといわれている. アルセラムはコア材の破折強度が増加されブリッジにも適用可能となった点である. コア材はハイストレングス・コア・マテリアルHSCと呼ばれ, ...
セレストアに比較して破折強度で85%強度が増加しているということである. また, 従来4色あったコア材は1色となっており, 色調の再現性を豊かにするためにデンティン・ポーセレンが16色追加されている. 本研究ではアルセラムの陶材の物理的性質について検討を加えた. 実験材料はアルセラムのコア材(A1-C), デンティン(A1-D), ボディ(A1-B), エナメル(A1-E), セレストアのコア材(Ce-C)およびビタ・デュールのオペーク(VD-0), デンティン(VD-D), エナメル(VD-E)の8種類である. 試料の形態は円柱形および直方体形の2種類であり, ステンレス製二分割金型H-002および真鍮製四分割金型を使用して製作した. ヌープ硬度は荷重量500g, 荷重時間30秒で測定した. 圧縮強度, ダイアメトラル強度, 破折強度の各強度試験にはインストロン万能試験機1125型を使用した. クロス・ヘッド・スピードは毎分0.5mmとした圧縮強度試験およびダイアメトラル強度試験には円柱形試料を使用した. 破折強度試験には直方体形試料を使用し, 3点曲げ試験を行った. 支点間距離は20mmとした. Al-Cのヌープ硬度は729とCe-C, VD-Oに比較して大きな値を示した. Al-Cの圧縮強度は6,482kg/cm^2 と, Ce-C, VD-Oの中間の値であった. Al-Cのダイアメトラル強度は976とCe-Cより大きく, VD-Oと同程度の値を示した. Al-Cの破折強度は2,103kg/cm^2 とCe-C, VD-Oに比較して大きな値を示した.
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義歯床の維持力に関する研究
小松世幸; 万代倫嗣; 瀧澤秀樹 ...
昭和歯学会雑誌,
1991, Letnik:
11, Številka:
1
Journal Article
唾液の粘度と義歯床のぬれとの間の関係を検索するため表面処理の異なるレジン・プレート試料を製作して混合唾液およびグリセリン希釈溶液(1.50倍, 1.25倍, 1.00倍)との接触角について検討を加えた. 実験に使用したレジン・プレート試料は義歯床製作と同様の方法で製作した. 試料は割り出し後スチームクリーニングのみを行った試料SC, ポリ・サンドのみで表面を研磨した試料PSO, ...
カーバイド・バーまで研磨を行った試料CB, ペーパーコーンまで行った試料PC, ビッグ・ポイントまで行った試料BP, ボリ・サンドまで行った試料PS, テルキジンまで行った試料TEとし, それぞれ湿潤試料Wと乾燥試料Dの2種類を製作した. 各試料にグリセリン溶液を滴下したときの接触角は, 1.50倍希釈, 1.25倍希釈, 1.00倍希釈ではW-PC, D-PCともに特に低い値を示し, すべてのグリセリン希釈溶液においてPC試料では, ぬれが良いことが判明した. また, PC試料と, 日常臨床で行われているPSO試料の2種について, 混合唾液を用いて接触角について検討を行いグリセリン希釈溶液と比較した結果, 混合唾液のW-PSO, W-PCにおける接触角はW-PCの方が低い値を示した. 混合唾液の粘度が高くなるに従って湿潤状態の試料では高くなる傾向を示したが, 乾燥状態の試料ではその傾向が明白ではなかった. また混合唾液では差異が認められたが, グリセリンではほぼ一定値を示した.
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鋳造条件の違いによる歯科用合金の機械的性質への影響について
清野豊; 瓜田真久; 山下由香里 ...
昭和歯学会雑誌,
12/1990, Letnik:
10, Številka:
4
Journal Article
一般的に歯科用鋳造合金は貴金属を中心に発展してきたが近年, 貴金属の物性を上回る非貴金属合金の開発が進められて来ている. あらゆる非貴金属合金の中でも, チタン含有コバルトクロム合金《デンチタン》は, 良好な陶材焼付け性を有し, また生体親和性, 機械的性質にも優れていることから, 種々の補綴物に応用が期待されている. しかしチタンは溶解および鋳造の際の酸化, 窒化, ...
鋳型材との反応などが起こりやすいため, 鋳造が難しいと言われている. そこで今回は, 各種減圧条件下で, チタン含有コバルトクロム合金, および2種類の歯科用合金(白金加金合金, 金銀パラジウム合金)を用いてクルップ社製, グローブキャストにて大気圧下0.0バールより, 0.7バール減圧下まで鋳造を行い, その機械的性質を引っ張り強さ, 曲げ強さ, 伸び, 硬さについて比較検討した. チタン含有コバルトクロム合金の, 引っ張り強さは0.7バール減圧下にて, 最大57.7を示し, 真空度の減少にともない, 引っ張り強さも減少傾向を示した. また大気圧下, 0.1バール減圧下においては脆化破壊の傾向が強く, 引っ張り試験機のチャック部分での試料の破断が多発し測定が不能となった. ビッカース硬さは, 0.1バールの減圧下にて, 最大377を示し, 真空度の減少により増加傾向を示した. また, 表面と内部の硬さは減圧の違いにより差異が認められ, 0.6バール減圧下までは, 内部200μmまで減少傾向を示した. しかし0.7バール減圧下においては有意な差はみられなかった. これは, 真空度の減少により酸化, 窒化が受けやすい状態にあることを示唆する. 金銀パラジウム合金は, 大気圧下で真空圧下では有意な差は認められなかった. 白金加金合金は, 引っ張り強さ, 曲げ強さにおいて, 大気圧下と真空圧下では, 若干の有意差が認められるが, 相関関係はあまりないと思われる.
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義歯床の維持力に関する研究
小松世幸; 万代倫嗣; 鈴木潔 ...
昭和歯学会雑誌,
1990, Letnik:
10, Številka:
4
Journal Article
義歯の口腔内における維持は, 歯牙による維持力と義歯床による維持力とに分けられる. 義歯床の維持力は種種の因子が関与するが, その中でも義歯床と唾液の接着力, ぬれ, 唾液の凝集力, 粘度, 大気圧, など唾液が大きな因子の一つに挙げられている. ...
そこで我々は唾液の粘度と義歯床のぬれとの関係を検索するために表面処理の異なるレジン・プレート試料を製作して唾液およびグリセリン希釈溶液(1.50×1.25×1.00)との接触角について検討を加えた. 実験に使用したレジン・プレート試料は義歯床製作と同様の方法で製作した. 試料は割り出し後スチームクリーニングだけを行った試料SC, ポリ・サンドだけで表面を研磨した試料PSO, 研磨をカーバイド・バーまで行った試料CB, ペーパー・コーンまで行った試料PC, ビッグ・ポイントまで行った試料BP, ポリ・サンドまで行った試料PS, テルキジンまで行った試料TEとし, 湿潤試料Wと乾燥試料Dの2種類を製作した. 各試料にグリセリンを滴下したときの接触角は, 1.50倍希釈, 1.25倍希釈, 1.00倍希釈では, W-PC, D-PCともに特に低い値を示し, すべてのグリセリン希釈溶液においてPC試料では, ぬれが良いことが判明した. このことは各試料間において表面処理の違いおよび各試料間の状態が液体固体との間に生じる表面張力に影響を及ぼすためと推測される. そこで, PC試料と, 日常臨床で行われているPSO試料の2種について, 混合唾液を用いて接触角について検討を行いグリセリン希釈溶液と比較した. 混合唾液のW-PSO, W-PCにおける接触角はW-PCの方が低い値を示した, 混合唾液の粘度が高くなるに従って湿潤状態の試料では高くなる傾向を示したが乾燥状態の試料ではその傾向が明らかではなかった. また混合唾液において差異が認められたがグリセリンにおいては, ほぼ一定値を示した. このことは混合唾液中の種々の因子が接触角に変化を及ぼすものと推察される.
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187.
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義歯床の維持力に関する研究
小松世幸; 万代倫嗣; 御郷信也 ...
昭和歯学会雑誌,
1990, Letnik:
10, Številka:
1
Journal Article
3次元解析装置, 画像解析装置, クエット型回転粘度計および維持力測定装置を使用して, 1歯あるいは2歯の残存歯を持つ2人の被験者において通法にしたがって義歯を製作した. そして義歯床の形態を変化させた場合の維持力を測定し, 義歯床の形態が維持力に及ぼす影響について研究を行った. その結果, 義歯床の削除にともない維持力は減少した. また, ...
義歯床の維持力にはポストダムおよび後縁部が大きな役割を果たしており, 特にポストダムの影響は大きかった. さらに, 少数歯残存の症例においては両側の均衡咬合が重要であることが示唆された. 緒言 歯牙による維持力が期待できない症例においては, その維持力のほとんどあるいはすべてを義歯床に求めなければならない. 義歯床の維持力には物理的, 生物的, 機械的の3つの因子が関与している. なかでも物理的因子としての唾液の性状に関しては, Ostlundにより“fluid film”の概念が提唱されて以来, 多くの報告がなされその重要性が言われている.
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