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  • 高齢破裂脳動脈瘤患者の臨床的特徴と急性期手術成績
    谷川, 達也; 荒井, 孝司; 米谷, 博志; 平, 孝臣; 山根, 文孝; 伊関, 洋; 佐藤, 裕之; 河村, 弘庸; 高倉, 公朋

    脳卒中の外科, 09/1996, Letnik: 24, Številka: 5
    Journal Article

    「はじめに」人口の高齢化にともなって, 高齢の破裂脳動脈瘤患者を診療する機会は増加しつつあるが, 手術時期を含めた外科治療の適否についての一定の見解は示されていない. 我々の施設では, ここ数年来は, 患者の術前重症度 (Hunt & Kosnik) がGrade IV以下で全身麻酔による術中管理が可能な場合には, 高齢者であっても急性期の根治手術と術後の積極的な脳血管攣縮対策を基本的な治療方針としてきた. そこで今回は, 最近5年間に破裂脳動脈瘤に対する急性期手術を行った70歳以上の高齢者群の治療成績を非高齢者群と比較するとともに, 高齢者に特有な転帰不良因子を調べ, 高齢破裂脳動脈瘤患者の臨床的特徴や急性期手術の適否について検討した.