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  • 胸椎椎間板ヘルニアに対する後方経路胸椎椎体間固定術 (...
    橘安津子; 河野仁; 伊賀隆史; 諸井威彦; 中道清広; 渡邉泰伸; 片岡嗣和; 細金直文

    Journal of Spine Research, 07/2022, Letnik: 13, Številka: 7
    Journal Article

    「要旨」 はじめに: 胸椎椎間板ヘルニア(TDH)に対する手術療法は前方除圧固定術が基本であったが, 近年手術手技の向上などにより, 後方からの手術も可能となりその成績が報告されている. 今回当院におけるTDHに対する後方手術の治療成績を検討した. 対象と方法: 当院では, 大きなヘルニアが正中にある症例, アライメント不良な症例, 椎間板高が保たれ不安定性のある症例のいずれかにあてはまる場合には後方経路胸椎椎体間固定術(posterior thoracic interbody fusion; 以下PTIF)を, ヘルニアが脊髄前側方や側方にあり不安定性のない症例には後側方固定術(PLF)を選択している. 対象は2018年1月から2021年5月までの間に当院でTDHに対し後方手術を施行した8例とした. 結果: 手術時年齢は平均64.6歳, ヘルニア高位はT10/11が4例, T11/12が1例, T12/L1が3例であった. PTIFを3例, PLFを5例に施行した. 術後全例で歩行機能の改善, 疼痛の軽快が認められた. 日本整形外科学会治療成績判定基準も有意な改善を認め, 改善率は平均52.8%であった. 周術期合併症はなかった. 結語: TDHに対する後方手術は, ヘルニアが後方から安全に摘出可能な症例にはPLFが適応できるが, 前方の大きなヘルニアに対してはPTIFが望ましく, 全体の治療成績は良好であった.