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日本型アッシュビルプロジェクトにおける医薬連携
藤井, 仁美; 森, 貴幸; 古川, 綾 ...
YAKUGAKU ZASSHI,
02/2016, Volume:
136, Issue:
2
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「1. 緒言」 日本透析医学会による統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」によれば, 慢性透析患者数は, 約32万人であり, 患者数は高齢化に伴い年々増加傾向にある. 糖尿病を原疾患とする透析導入患者の割合は, 43.3%と他の原疾患による透析導入を大きく上回っている. 透析治療は医療費を押し上げるだけでなく, 患者の生活の質(以下QOL)を著しく下げることが知られている. 現在, ...
糖尿病患者の進展抑制に対する取り組みが広くなされており, その1つとして地域医療計画では, 糖尿病専門医と非専門医の連携により糖尿病者の継続的診療の向上が図られているところである. 日本腎臓学会は, 糖尿病性腎症に対する治療戦略の第一に患者の生活習慣の改善を挙げており, 患者自身が自己の生活習慣を変容できる環境が整備されるか否かが課題である. このような課題に対する解決策を提案するため, 北里大学薬学部並びにマディアは, 「かかりつけ医」を持つ糖尿病性腎症患者に対し, 近隣の保険薬局にて薬剤師が患者の自己管理を支援するプログラム(“日本型アッシュビルプロジェクト”)を試行した.
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日本型アッシュビルプロジェクトの概要と取り組み
古川, 綾; 浅田, 美子; 森, 貴幸 ...
YAKUGAKU ZASSHI,
02/2016, Volume:
136, Issue:
2
Journal Article
Peer reviewed
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「はじめに」 近年, 従来の医薬品の調合と提供という概念より一歩踏み込んだ役割が薬剤師に求められるようになった. 病院勤務の薬剤師を中心にチーム医療の担い手として, 他職種と協働する機会が増えている. 一方, 薬局薬剤師への期待も大きい. 超高齢化社会を迎え, 医師の偏在等による医療提供体制の不足, 保険医療財政の窮迫など, 厳しい局面を乗り切る戦略として, ...
国は病院完結型医療から地域完結型医療へ移行する方針を示した. 2013年6月に発表された日本再興戦略において, 「健康寿命の延伸」を目標として, 個人や企業が自ら健康管理や予防に高い意識で取り組むとともに, 必要なサービスがどこでも簡単に受けられる社会を目指すと示されている. この具体的な施策の1つに, 薬局を地域に密着した健康情報の拠点として一般用医薬品等の適正な使用に関する助言や健康に関する相談, 情報提供を行う等, セルフメディケーションの推進のために薬局・薬剤師の活用を促進するとしている.
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障害者の健全歯数減少と受診状態との関連―受診期間15年以上の患者について
森, 貴幸; 野島, 靖子; 関, 愛子 ...
日本障害者歯科学会雑誌,
2019/10/31, 20191031, Volume:
40, Issue:
4
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障害者の歯科疾患管理を的確に行うことは,障害者の食に関するQOLの維持・増進のために重要である.今回われわれは,15年以上の観察期間を有する患者を対象として,長期の歯科疾患管理が口腔状態に及ぼす影響を評価することを目的とした研究を行った.健全歯数を口腔状態の指標として,調査期間における健全歯減少数の実態と受診内容の影響について,回顧的調査および統計解析を行った.対象患者は121名で,初診時年齢の中央値は22歳であった.初診時健全歯数の中央値は17歯であった.15年間の個人受診数の中央値は95回,各対象者の受診のうち,麻酔管理下で処置が行われた割合の中央値は2.3%であった.1年間以上の中断があった対象者は63名(52.1%)であった.健全歯減少数は,中央値が5歯であった.解析は,健全歯減少数が中央値以上であった群を減少数が多かったとして,多項ロジスティック回帰分析を行った.15年間の健全歯減少数に影響した要因は,受診期間中の中断期間の有無の影響が最も強く,次いで,麻酔管理下受診の割合であった.この結果は,長期中断がないように診療を行うこと,歯科受診に麻酔管理が必要な者の口腔衛生に特に注意する必要があることを示唆している.
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当センターにおける乳児の摂食嚥下支援の動向
村田, 尚道; 田尻, 絢子; 山本, 昌直 ...
日本障害者歯科学会雑誌,
2019, Volume:
40, Issue:
1
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乳児期における摂食嚥下障害では,先天性疾患や未熟性による経口摂取困難のため,経管栄養を選択されることが多い.摂食嚥下機能の発達は,定型発達児において1歳頃には嚙み潰して食べる機能獲得がなされるため,摂食嚥下機能の獲得を促すためには,早期からの摂食機能療法は重要である.本研究では,乳児における摂食機能療法の実態について調査した.対象は,2015,2016年度に当センターを受診した1歳未満の摂食嚥下障害患者である.調査項目は,疾患,初診時の生後月齢,性別,主訴,栄養摂取方法(初診時および転帰時),転帰として,疾患別に集計して各項目を比較した.対象者は77名(平均生後月齢5.7±3.1カ月:男児47名,女児30名)であり,疾患は,心疾患,ダウン症候群,神経疾患の順に多くみられた.主訴の内容は,生後月齢が4カ月以下で「誤嚥の有無」が多く,5カ月を過ぎると「離乳食について」の訴えが多くみられた.栄養摂取方法は,初診時に経管栄養のみで経口摂取していない者が約半数みられたが,転帰時には,経管栄養を利用している者が19%に減少していた.摂食機能療法の継続の必要性は全体の8割に認められ,病院だけでなく地域の医療機関との連携が重要視されていくことが示唆された.
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地方の口腔保健センターにおける近年の初診患者に関する実態調査―2005年報告と比較して
野島, 靖子; 森, 貴幸; 大前(薬師寺), 紀子 ...
日本障害者歯科学会雑誌,
2019, Volume:
40, Issue:
1
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津山歯科医療センター(以下,当センター)は,岡山県北部における障害者歯科診療の中核地の一つとして,1988年に設立された.近年の口腔保健センターにおける調査報告は首都圏のものが多数であり,地方からの報告は少ない.そこで,変化し続ける社会情勢に対応するためにも現状を把握し,今後の活動への一助とすべく,本研究では当センターにおける最近6年間に受診した初診患者の実態について,調査を行った.対象者は,2010年から2015年にかけて当センターを受診した初診患者のうち,障害者歯科診療部門にて対応を行った71名とした.診療録および初診時に記載する問診票から,年齢,疾患,質問事項などについて集計し,1988年から2005年にかけて行われた薬師寺らの調査と比較した.対象患者の63%が津山市内在住で,その他も近隣地域より来院しており,傾向に変化は認めなかった.年齢分布も同様に20歳以下が約半数を占めていたが,60歳以上の受診率が低下していた.患者の障害および疾患は,脳血管障害や四肢体幹障害の患者の割合は有意に減少していた.当センターの受診動機として,心身障害や全身疾患があるという理由が減少し,定期検診の希望が増加していた.今回の調査より,患者の障害および疾患や要求は多様化しており,当センターは,かかりつけ歯科の機能をもった,二次医療機関としての充実を図る必要があると考えられた.
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6.
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日本障害者歯科学会学術用語解説集(3)
中川, 弘; 福田, 謙一; 望月, 亮 ...
日本障害者歯科学会雑誌,
2024/02/29, Volume:
45, Issue:
1
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日本障害者歯科学会学術用語解説集(2)
中川, 弘; 福田, 謙一; 望月, 亮 ...
日本障害者歯科学会雑誌,
2023/10/31, Volume:
44, Issue:
3
Journal Article
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日本障害者歯科学会学術用語解説集(1)
中川, 弘; 福田, 謙一; 望月, 亮 ...
日本障害者歯科学会雑誌,
2023/06/30, Volume:
44, Issue:
2
Journal Article
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はじめに:日本障害者歯科学会用語委員会は,2018年2月の発足当初より学術用語解説集の作成に取り組んできました.また,2018年12月に発行された日本歯科医学会学術用語集第2版の障害者歯科学関連用語の選定作業にも携わり,昨年度には日本障害者歯科学会用語集の改訂作業を終了いたしました.そこで,今年度より用語集の中から学術用語解説集に掲載すべき障害者歯科学の最重要用語を選定し,日本障害者歯科学会雑誌の44巻2号から46巻1号まで,各号50用語ずつ,計300用語の解説文を掲載する運びとなりました.本号の50用語は,連載1回目であり,発足当初に学会員の皆様に解説文の作成を依頼し,その後用語委員会で加筆・修正したものです.解説文の作成にご協力いただいた先生方には,この場をお借りして心よりお礼申し上げます.また,次号以降の解説文についても,学会員(主に代議員)の皆様に改めて執筆のお願いを差し上げる予定です.その際には,ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします.
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障害者歯科診療におけるソフト開口器の有用性に関する研究
安藤, 智美; 石川, 百合; 石井, 睦江 ...
日本障害者歯科学会雑誌,
2015, Volume:
36, Issue:
4
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歯科診療および口腔ケアを行う際に,必要な視野が確保できないことは,処置の安全性や確実性の観点から重大な問題となる.そこで,ソフト開口器の形状特性を口腔機能に問題のない成人ボランティア(以下,成人ボランティア)で検討し,さらに障害者においてその有用性を検討した. ...
1.成人ボランティアを対象に,ソフト開口器および口角鉤の形状特性を画像上で比較した.その結果,ソフト開口器装着時では,口腔内の視野面積は小さかった.また偏平率は小さく,より類円形の形状を示した.さらに右口角を右方へ牽引したときの口唇の可動性(変位量)は,右方牽引側,対側ともソフト開口器装着時のほうが大きかった(右方牽引側p<0.01,対側p<0.05). 2.成人ボランティアを対象に,ソフト開口器と口角鉤の使用感についてVAS変法を用い比較した.その結果,「装着感」「痛み」「5分間の装着感」の3項目において,ソフト開口器のほうが快適性に優れていた(p<0.01). 3.障害者を対象に,ソフト開口器未使用および使用時において,術者ブラッシング時の視野確保の可否を口唇圧排の困難度で比較した.その結果,ソフト開口器使用時に口唇圧排の困難度が減少した(p<0.01).また口唇圧排が困難で「磨けない」と評価された部位がなくなった. 以上より,ソフト開口器は,被装着者にとって負担が少なくかつ術者にとって十分な視野確保が可能となり,強固な口唇閉鎖のため歯科診療や口腔ケアが困難な障害者においても有用であることが示唆された.
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