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緑茶ポリフェノールの生体調節作用に関する分子栄養学的研究
立花宏文
Nihon Eiyō, Shokuryō Gakkai shi,
10/2019, Volume:
72, Issue:
5
Journal Article
Open access
「要旨」:緑茶の多彩な生理作用(抗がん作用, 抗アレルギー作用, 血圧降下作用, 脳血管障害予防作用, コレステロール低下作用など)にはエピガロカテキンガレート(EGCG), エピカテキンガレート, エピガロカテキン, エピカテキンなどのカテキン類が関与している. 特にEGCGは緑茶に特有な成分であり, 緑茶の生理作用に深く関係していると考えられている. ...
著者らはEGCGの細胞膜受容体として67-kDaラミニンレセプター(67LR)を同定した. また, EGCGの抗がん作用, 抗アレルギー作用, 抗炎症作用などの生理作用は67LR依存的であること, EGCGの67LRを介した生理作用の発現過程(EGCGセンシング)にMYPT1, eEF1A, PP2A, Akt, eNOS, sGC, PKCδ, 酸性スフィンゴミエリナーゼ, スフィンゴシンキナーゼ1, cGMPといった分子が関与することを明らかにした. 一方, 緑茶と併用摂取する食品因子がEGCGセンシングに作用することでEGCGの生理作用に影響を及ぼすことを示した.
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ナッジの活用
立花, 宏文
Kagaku To Seibutsu,
2021/06/01, Volume:
59, Issue:
6
Journal Article
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緑茶カテキンセンシング機構とその応用展開
熊添, 基文; 立花, 宏文
化学と生物,
2016/09/20, Volume:
54, Issue:
10
Journal Article
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緑茶ポリフェノールの生体内代謝の二次元可視化
藤村, 由紀; 三浦, 大典; 割石, 博之 ...
ビタミン,
01/2016, Volume:
90, Issue:
1
Journal Article
Open access
緑茶(Camellia sinensis L.)に豊富なポリフェノール(カテキン類)の一種, エピガロカテキンガレート(EGCG)は, 抗がん作用, 抗動脈硬化症, 抗肥満作用, 神経保護作用などの多彩な薬理作用が報告されている. こうした低分子生理活性化合物の厳密な生理作用機序の解明には, 生体内における詳細な時空間動態の観察が必要となってくる. これまでに蛍光イメージング法, ...
塩化セリウム染色法, 放射性標識法などによるポリフェノール類の可視化法が知られているが, 自身を標識化することなく生体内における本来の形状で容易に局在観察できる分析技術の報告例はなく, ポリフェノール類の組織内における時空間動態情報はほとんどわかっていない. 汎用的分子イメージング法は検出のために何らかの標識化が必要となるが, この工程自体が多大な時間・コスト・労力浪費をもたらすと共に, 対象化合物とその代謝物を区別して同時に可視化できない特異性欠如の問題や対象化合物ごとに個別の標識化が必須となるなど簡便性の観点からもハードルは高い.
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5.
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5.お茶の中のカテキンの働きと健康増進(私たちの健康増進とビタミン,サプリメント,平成22年度日本ビタミン学会ビタミン発見100周年記念市民公開講座)
立花, 宏文
ビタミン,
10/2011, Volume:
85, Issue:
10
Journal Article
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「はじめに」 茶(Camellia sinensis)は世界で最も広く消費されている嗜好飲料の一つですが, 最近では, 抗酸化作用, 抗がん作用, 抗アレルギー作用, 血圧上昇抑制作用, 動脈硬化抑制作用, 脂質代謝改善作用, 抗ウイルス作用といった生体調節作用が報告され, 茶の健康増進作用に期待が寄せられるとともに, 茶葉に含まれる活性成分に関する研究が盛んに行われています. ...
緑茶葉1gの熱湯抽出で250~350mgの抽出物が得られますが, その内30~40%(乾燥重量)がカテキン類です. その約半量を占めるのがエピガロカテキンガレート(EGCG)であり, 他にエピカテキンガレート(ECG), エピガロカテキン(EGC), エピカテキン(EC)が主な茶カテキンです(図1). これら茶カテキンの中でもEGCGは他の茶カテキンと比較して強い生理活性を示すとともに, 茶以外の植物には見出されていないことから緑茶を特徴づける成分です.
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緑茶カテキン受容体67LRを介したカテキンの機能性発現機構
立花, 宏文
日本薬理学雑誌,
2008, Volume:
132, Issue:
3
Journal Article
Peer reviewed
Open access
(-)-Epigallocatechin-3-gallate(EGCG)は他の茶カテキンと比較して多彩かつ強力な生理活性を示すとともに,茶以外の植物には見出されていないことから緑茶の機能性を特徴づける成分である.ここでは,EGCGの生理活性を仲介する細胞膜上の受容体(緑茶カテキン受容体)として筆者らが同定した67 ...
kDaラミニンレセプター(67LR)を介した作用とその発現機序(緑茶カテキンシグナリング)について紹介する.67LRはEGCG受容体として,EGCGの細胞増殖抑制作用,多発性骨髄腫細胞に対するアポトーシス誘導作用,好塩基球におけるヒスタミン放出阻害作用や高親和性IgE受容体発現低下作用を仲介する.EGCGによる細胞増殖抑制作用には,ミオシン軽鎖のリン酸化レベルの低下とそれを触媒するミオシン軽鎖ホスファターゼの活性調節サブユニットMYPT1の活性化が関与すること,また,こうした作用は67LRのノックダウンにより阻害されることから,67LRからMYPT1の活性化につながるシグナル伝達経路の存在が示唆された.そこで本経路をつなぐ分子を検討し,eukaryotic elongation factor 1 alpha(eEF1A)を同定した.一方,67LR,eEF1A,MYPT1の各分子をそれぞれノックダウンしたマウスメラノーマ細胞を移植した全てのマウス腫瘍モデルにおいて,経口投与されたEGCGによる腫瘍成長抑制作用は消失した.以上の結果から,これらの分子がEGCGの抗がん活性を伝達する分子として働くことが示された.
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7.
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8.
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植物性食品成分の生体応答の分子機構
藤村, 由紀; 立花, 宏文
化学と生物,
02/2009, Volume:
47, Issue:
2
Journal Article
Open access
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9.
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緑茶ポリフェノールの生体調節作用に関する分子栄養学的研究
立花, 宏文
日本栄養・食糧学会誌,
2019, Volume:
72, Issue:
5
Journal Article
Open access
緑茶の多彩な生理作用 (抗がん作用, 抗アレルギー作用, 血圧降下作用, 脳血管障害予防作用, コレステロール低下作用など) にはエピガロカテキンガレート (EGCG), エピカテキンガレート, エピガロカテキン, エピカテキンなどのカテキン類が関与している。特にEGCGは緑茶に特有な成分であり, ...
緑茶の生理作用に深く関係していると考えられている。著者らはEGCGの細胞膜受容体として67-kDaラミニンレセプター (67LR) を同定した。また, EGCGの抗がん作用, 抗アレルギー作用, 抗炎症作用などの生理作用は67LR依存的であること, EGCGの67LRを介した生理作用の発現過程 (EGCGセンシング) にMYPT1, eEF1A, PP2A, Akt, eNOS, sGC, PKCδ, 酸性スフィンゴミエリナーゼ, スフィンゴシンキナーゼ1, cGMPといった分子が関与することを明らかにした。一方, 緑茶と併用摂取する食品因子がEGCGセンシングに作用することでEGCGの生理作用に影響を及ぼすことを示した。
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10.
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ザクロ酢のヒスタミン放出抑制活性におけるポリフェノール化合物の寄与
宮﨑, 義之; 倉田, 有希江; 古賀, 裕章 ...
日本食品科学工学会誌,
2016, Volume:
63, Issue:
2
Journal Article
Peer reviewed
Open access
本研究では,食酢の体調調節機能の解明を目的として,各種果実酢のヒスタミン放出抑制活性について検討した.まず,山ブドウ,ハスカップ,ブルーベリー,ザクロを原料とする4種類の果実酢がラット好塩基球様白血病細胞株RBL-2H3のヒスタミン放出に及ぼす影響を検討したところ,各果実酢がヒスタミン放出抑制活性を有することが明らかとなり,特にザクロ酢で極めて強い活性が認められた.そこで,Diaion ...
HP20を用いてザクロ酢中の生理活性成分のクロマト分離を試みた結果,50% EtOH溶出画分に強いヒスタミン放出抑制活性が認められた.さらに,本50% EtOH溶出画分を液-液抽出によって分画し,ザクロ酢には水溶性の異なる複数のヒスタミン放出抑制成分が存在することを明らかにした.また,各画分のヒスタミン放出抑制活性がPVPPで処理することによってほぼ完全に消失したことから,ポリフェノール化合物が主要な活性成分であることが示唆された.これらの結果から,ザクロ酢にはヒスタミン放出抑制に寄与する複数のポリフェノール成分が存在し,他の食酢と比較して強い抗アレルギー作用を発揮する可能性があることが示唆された.
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