281.
|
-
糖尿病に関する遺伝疫学的研究 : I. 若年発症インスリン依存型糖尿病と季節との関係
古庄, 敏行; 丸山, 博; 志賀, 鑑時 ...
杏林医学会雑誌,
1984, Letnik:
15, Številka:
3
Journal Article
Recenzirano
Odprti dostop
IDDMの月別発症数の調査資料を用い, 季節的変動との関係について遺伝疫学的分析を試みた。1. IDDMの発症年次と月別発症頻度との間に関連がみられる。2. IDDMの発症年齢と月別発症頻度との間では, 発症年齢が8歳以下の群では観察値と期待値との差は統計的有意水準に達しなかったが, 9歳 15歳群では観察値と期待値の差は統計的有意水準に達した。すなわち, ...
IDDM発症年齢と月別発症頻度との間に関連がみられた。3. IDDM月別発症頻度は6月 10月で低く, 12月 3月に高い傾向を示した。4. インフルエンザ流行およびIDDM発症は, いずれも季節との間に関係があるところから, 発症時期を1月から12月までの1周期と仮定し, インフルエンザとIDDMの発症月のずれを考慮してインフルエンザの月別発症頻度とIDDMの月別発症頻度との相関分析を試みたところ, 両群のずれは0 2カ月で高い相関を示し, IDDMの発症の一因にウイルス感染などが何らかの役割を果していることを示唆していると思われる。
|
Celotno besedilo
Dostopno za:
UL
|
282.
|
-
空腹時血糖値頻度曲線の非対称性について
古庄, 敏行; 吉丸, 博志; 北沢, 幸夫 ...
杏林医学会雑誌,
1986, Letnik:
17, Številka:
2
Journal Article
Recenzirano
Odprti dostop
空腹時血糖値頻度分布は加齢にともなって非対称性を示し, 平均や分散が大きくなり, 右方へ「すそ」を引くようになる。このような傾向から, 糖尿病群と正常群という異質的な2集団があることを想定し, これらの群の血糖値頻度分布はそれぞれ正規分布を呈するとの仮説にもとづいて, 非対称性血糖値頻度曲線を2つの正規曲線に分離することを試みた。20-29歳群, 30-39歳群, 40-49歳群, ...
50-59歳群, 60歳以上群に分け, それぞれについて, 単一正規分布および複合正規分布のあてはめを試みたが, いずれの仮説においても, 観測度数と期待度数の差は統計的に有意であり適合しなかった。なお, このことに関して, 資料の特性, 分析法の問題など考察を試みた。
|
Celotno besedilo
Dostopno za:
UL
|
283.
|
-
Duchenne 型筋ジストロフィー症に関する細胞遺伝学的研究
吉丸, 博志; 古庄, 敏行; 納, 光弘 ...
杏林医学会雑誌,
1984, Letnik:
15, Številka:
3
Journal Article
Recenzirano
Odprti dostop
Duchenne型筋ジストロフィー症(DMD)は伴性劣性の遺伝子性疾患であるが, その遺伝子座位や遺伝子産物はいまだに明らかではない。非常にまれな女性のDMD患者において, X染色体と常染色体との相互転座が過去に6例発見され, 遺伝子座位解明の有力な手がかりとなっているが, 患者の大多数を占める男児のDMD患者では, 染色体異常はいまだに報告されていない。そこで著者らは, ...
2人のDMD患者男児とその両親について, 高精度分染法とC-banding法により染色体の分析を試みたが, DMDの発現に関与する染色体異常を発見することはできなかった。男児のDMD患者のほとんどはDNA塩基置換あるいは小さな欠失に起因するものと思われ, その大きさは高精度分染法によって検出されるレベル以下であろう。
|
Celotno besedilo
Dostopno za:
UL
|
284.
|
-
乳歯に発現した良性セメント芽細胞腫の 1 例
重住, 十成; 梶山, 稔; 武田, 耕三 ...
九州歯科学会雑誌,
1982, Letnik:
36, Številka:
5
Journal Article
Odprti dostop
セメント質腫は, セメント質の増殖を特徴とする中胚葉性の歯原性腫瘍とされている.病理組織学的には, 歯根のセメント質に連続した梁状の硬組織が多量に形成され, 周囲の骨とは明らかに区別される.この硬組織には不規則な改造線がみられ, 周辺部ではしばしば放射状の梁状構造を示している.また, 周辺部で硬組織の形成が盛んなものでは, 線維性組織は細胞成分に富み, ...
細胞は多形性を示すとされている.臨床的には, 一般に若年者の下顎小臼歯, 大臼歯部に発現するかなりまれな疾患とされている.私達は最近, 10歳, 女児の右側下顎第1乳臼歯歯根に発現した, きわめてまれな良性セメント芽細胞腫の1例を経験したので報告した.
|
Celotno besedilo
Dostopno za:
UL
PDF
|
285.
|
-
筋萎縮性疾患の遺伝分析 : Duchenne 型ジストロフィー症について
吉丸, 博志; 古庄, 敏行; 中里, 興文 ...
杏林医学会雑誌,
1984, Letnik:
15, Številka:
2
Journal Article
Recenzirano
Odprti dostop
Duchenne型筋ジストロフィー症(DMD)は, 致命的な伴性劣性の遺伝子性疾患であるが, X染色体上でのDMD遺伝子の座位は確定されておらず, その遺伝子産物も同定されていない。今回, 南九州地区の49のDMD家系について, 発端者の同胞と両親のXg血液型, 色盲およびDMDの有無を調査し, 以下の遺伝分析を行った。DMDの分離比の推定値は期待値よりはるかに小さく, ...
遺伝分析にあたっては浸透度を考慮した。DMDとXg血液型との間の連鎖の検定を行ったが, 有意な連鎖を検出することはできなかった。DMDと色盲との間の連鎖の検定は, 色盲の頻度が低いため行うことができなかった。DMDの突然変異率は, 1.935×10^<-4> 2.224×10^<-4>(/locus/generation)と推定された。この値はやや過大推定と思われるが, 他のX連鎖性疾患の突然変異率に比べるとかなり高い。
|
Celotno besedilo
Dostopno za:
UL
|