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  • 診断に苦慮した腸間膜内ヘルニアの1例
    三村, 和哉; 青井, 重善; 竹内, 雄毅; 坂井, 宏平; 東, 真弓; 文野, 誠久; 古川, 泰三; 田尻, 達郎

    日本小児外科学会雑誌, 12/2020, Letnik: 56, Številka: 7
    Journal Article

    特に既往歴のない11歳男児が,2日前からの嘔吐と腹痛を主訴に前医を受診した.腹部造影CT検査で内ヘルニアによる腸閉塞を認め,当科へ転院後,緊急開腹術を施行した.術中所見で腸回転異常症および,Treves’ fieldに生じた前葉欠損型の腸間膜内ヘルニアと最終診断した.腸回転異常症に合併する内ヘルニアは,右傍十二指腸ヘルニアが大半を占めるが,ヘルニア囊が大きく,またヘルニア門が十二指腸近傍まである場合は,腸間膜内ヘルニアも似た術中所見を認めるため,慎重な鑑別を要する.