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石田, 史織; 高橋, 知音
信州医学雑誌, 04/2022, Letnik: 70, Številka: 2Journal Article
「I はじめに」 近年, 世界中がCorona-pandemicによって日常生活や必要な支援等へのアクセスが阻害され未曾有の混乱に陥った. そしてこの公衆衛生上の危機は世界中の人々の心身の不調をきたす事態をもたらした. なかでも, 自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder:ASD)や注意欠如多動症(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:ADHD)等の発達障害特性を持つ子どもたちとその家族においては, 感染不安の高まりやサービス・支援を受けられなくなることによって日常生活スキルの獲得の機会等が減り子どもの発達の困難さを高めてしまう可能性が指摘されている. このような事態によって発達障害児のみならずその家族も精神的な苦痛をきたしストレスが増大していることが調査によって明らかになった. そこで, この事態を改善するため, 新たな生活様式の中で実施された発達障害児の家族支援の国内外の取り組みを紹介する.
