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「サーバントリーダーシップ」の本質
松村, 茂樹
人間生活文化研究,
2023/01/01, Volume:
2023, Issue:
33
Journal Article
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筆者は,前稿でリーダーのみが課題解決をする場合が多い日本の「タテ社会」を,「ヨコ」のフラットな関係において皆で考えることができる「ヨコ社会」に変革する必要性を論じ,その有力な方法として,「サーバントリーダーシップ」の導入を提案した.ところが,これは実は容易なことではない.なぜならば,「サーバントリーダーシップ」は,そもそもキリスト教から出たものであり,キリスト教の理解にはその本質がわからないからである. 本稿では,「サーバントリーダーシップ」のキリスト教的理解を試みてみたい.このことにより,その本質を明らかにできればと思う.
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砂地ジャンプにおける足底屈動作の貢献率
村松, 茂; 有本, 守男
日本生理人類学会誌,
2009, Volume:
14, Issue:
3
Journal Article
Peer reviewed
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本研究は砂地ジャンプにおける足底屈動作の貢献率について検討することが目的であった.被験者は男子大学生7名で,砂を敷き詰めたフォースプレート上で垂直跳びと,膝関節を伸ばした直立姿勢での足底屈を行い,その際の垂直荷重の力積をもとに貢献率を求めた.また,足関節の可動域および角速度も合わせて求めた.硬い木製のプレート上でも同様に行った.垂直跳びの力積は,砂地の方が硬い床よりも有意に小さかった(p<0.05).また,足底屈のみの力積も,砂地の方が硬い床よりも有意に小さかった(p<0.05).しかし,垂直跳びにおける足底屈の貢献率は,砂地と硬い床で有意な違いは認められなかった.また,足関節の可動範囲および角速度にも有意な差はみられなかった.結論として,砂地ジャンプにおける足底屈の貢献率は,硬い床でのジャンプと変わらないことが明らかとなった.
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砂の抗力を生かした簡易筋力トレーニングの可能性
村松, 茂; 大野, 政人; 有本, 守男
日本生理人類学会誌,
2009, Volume:
14, Issue:
2
Journal Article
Peer reviewed
Open access
「1. 緒言」 筋力トレーニングの方法は, 筋の活動様式から大別することができる. すなわち, 等尺性筋活動に基づくものはアイソメトリックス, 等張性はアイソトニックス, 等速性はアイソキネティックスである. このうちアイソキネティックス(コンセントリックおよびエキセントリック様式があるが, 本稿では前者を指す)は, ...
他の2つに比べその効果や安全性などにおいて優れていることが知られている1-3). しかし, トレーニングに際しては等速性運動を負荷する器具が必要となる. 等速性運動を負荷する方法には, 電磁ブレーキやモータ, 油圧バルブあるいは遠心ブレーキを利用したものなどがある3)4). また, 水中運動も抗力が速度の2乗となることから, 加速が容易でなく, 負荷のかかり方は等速性に近いものとなる5). 砂も油や水などと同じ流体であり, その特徴を生かしたトレーニングが行われている. しかし, 粉体である砂は密度や粘性が液体とは大きく異なり, 砂地ランニングに代表される砂を利用したトレーニングはもっぱらその緩衝効果に着目したものである6-9).
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長尾雨山が上海で開催した「古書画展覧雅集」について
松村, 茂樹
人間生活文化研究,
2022/01/01, Volume:
2022, Issue:
32
Journal Article
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近代の漢学者・長尾雨山 (1864-1942) は,1903年12月から1914年12 月まで足かけ12年にわたり中国上海に滞在し, 上海の文人たちと交わる中で, 多くの文化的・社会的貢献を成した. 今回とりあげる 「古書画展観雅集」 の開催もその一つである. 本稿では, 雨山が, 中国初の古書画展覧会の可能性があるこの 「雅集」 を創始し, 三次にわたる開催の後, ...
そのすぐれた人脈形成力により, 自らが選んだ中国人士を発起人に加え, 日中協働の会に発展させるという貢献を成していたことを明らかにした.
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MLパイプラインにおける動的リソース割当システムの開発
齋藤, 和広; 米川, 慧; 村松, 茂樹 ...
人工知能学会全国大会論文集,
2024
Journal Article
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様々な機械学習モデルが実用的に利用される社会において,データの加工から学習・推論の一連の流れである機械学習パイプライン(MLパイプライン)の重要性が増し,MLパイプライン管理プラットフォームの開発が進められている.本プラットフォームは,機械学習の学習・推論処理において,MLパイプラインのプロセスごとに計算リソースを割り当てて実行される.しかし,現在のプラットフォームはMLパイプラインが利用するCPUやメモリなどの計算リソースを事前に設定しておく必要があり,実態の計算リソース利用量を考慮できず,過剰に確保してしまう課題がある.本論文では,MLパイプラインにおける各フェーズで利用されるリソース量を動的に予測し,必要最低限の計算リソースでMLパイプラインを実行するシステムを提案し,転移学習を対象に計算リソース利用の効率性を評価する.
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ボストン美術館所蔵岡倉天心旧蔵漢籍について
松村, 茂樹
人間生活文化研究,
2020/01/01, Volume:
2020, Issue:
30
Journal Article
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世界有数の美術館である米国のボストン美術館は,東洋美術の殿堂とも称せられる.その東洋美術コレクションが,1904年から亡くなる1913年まで在籍(1910年からは中国・日本美術部長)した岡倉天心(名は覚三,1862―1913)によって整備され,充実の度を加えたことは有名である. ...
岡倉は,卓越した学識を具えていたが,漢学者というわけではなかった.だが,早年からの友人で,当時上海に住んで「中国最後の文人」たる呉昌碩(1844―1927)と深く交わった長尾雨山(1864―1942)に教示を請うなどして,漢学の造詣を深めた. 筆者は,2015年4月より1年間,ボストン大学客員研究員としてボストンに滞在し,ボストン美術館で岡倉及び長尾の中国関連事業に関する資料調査をする機会に恵まれた.そして,中国・日本美術部の図書室で,当時購入された関係漢籍類226件を調査し,「ボストン美術館中国・日本美術部図書室所蔵漢籍目録抄」を作成して,その中に,岡倉の歿後,遺族から寄贈された旧蔵漢籍39件が含まれていることを確認した. 本稿では,これら岡倉天心旧蔵漢籍を中心とするボストン美術館所蔵漢籍を紹介し,その分析を行いたい.このことにより,ボストン美術館を東洋美術の殿堂たらしめた岡倉の漢学造詣の本質を明らかにできると思われる.
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