UNI-MB - logo
UMNIK - logo
 
E-viri
Celotno besedilo
Odprti dostop
  • Segmental Dilatation of the...
    松田, 健; 江上, 格; 渡辺, 章; 和田, 雅世; 吉村, 和泰; 恩田, 昌彦

    日本小児外科学会雑誌, 1993, Letnik: 29, Številka: 4
    Journal Article

    Segmental Dilatation of the Intestine(腸管部分拡張症)は1959年の Swenson らによる発表以来,93例が報告されているに過ぎず,比較的稀な疾患として知られている.われわれが経験した症例は3歳・男児で,腹痛などを主訴として来院した.消化管 X線透視検査で回腸の一部に限局した拡張部を認め,RI シンチ検査にて上腹部の一部に異常集積像をみた.開腹すると,回腸末端から約50cm口側部に限局的な拡張部が存在し,さらに腸回転異常症の合併を認めた.回腸の拡張部を切除後端々吻合し,腸回転異常に対しては Ladd の手術を併せて施行した.切除標本には,一部に異所性胃粘膜の迷入と潰瘍形成を認めたが, Auerbach 神経叢には正常な ganglion cells が存在していた.本疾患の原因に関しては諸説があるが,治療法は本症例を含めて殆どの報告例で限局した拡張腸管を切除し端々吻合を行うことによって良好な結果が得られている.