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  • 給食指導の実態及び小学校教員の意識調査
    和井田, 結佳子; 小林, 瑠衣; 河村, 美穂

    日本家政学会誌, 2021, Letnik: 72, Številka: 10
    Journal Article

    目的 本研究の目的は, 小学校における給食指導の実態と教員の給食指導に関する考えを詳細に把握することと, 教員自身の意識が給食指導の実施とどのように関連しているのかを調べることである.方法 2017年11月, 埼玉県Q市の小学校4校に勤務する教員を対象として質問紙調査を実施した. 106名 (男性49名, 女性57名) から回答を得た.結果 80%以上の教員が片付け・感謝の気持ち・食事マナー・偏食に関する指導を行っていた. 給食指導実施得点を従属変数とし, 給食に対する考え・指導内容理解度・児童の実態認識・担当学年を独立変数として重回帰分析を行った (R=0.623, p<0.001). その結果, 指導内容理解度が独立して有意に給食指導実施と関連していた (p<0.001). 自由記述においては偏食指導に関するコメントが最も多く, 偏食指導に負担を感じている教員が一定数いた.考察 指導内容理解度が給食指導の実施に関連しており, 今後は教員養成課程や教員免許更新講習などを通じて食に関する学びや給食指導方法の実践理論を学ぶ体制を構築する必要がある. また, 偏食指導に負担を感じている教員がいることから, 個人の経験のみに基づいた給食指導に偏ることなく多様なアプローチを活用した給食指導を促すためにも, 現場で培われてきた給食指導方法の工夫や実践を分析・理論化し指導理論を発展させていく必要がある.