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  • 障害のある児童生徒を対象とした授業に関する研究の現状と課題
    岡本, 邦広

    特殊教育学研究, 2019/10/31, Letnik: 57, Številka: 3
    Journal Article

    本研究では1990年以降の障害児の授業研究49編を概観し、指導目標の妥当性、指導内容・方法の妥当性、知識等の活用状況、単元指導計画の評価の4点を検討し、研究の到達点と今後の課題を示した。結果、特別支援学校の割合が高く(69%)、目的別では指導効果(35%)、授業改善(22%)が多い傾向が示された。また、指導内容・方法の妥当性を検討した研究が65%にみられた。一方、通常学級在籍の障害児の授業研究、指導目標の妥当性を検討した研究、知識等の活用を対象授業外で検討した研究、単元指導計画を評価した研究の割合は、いずれも低い傾向が示された。今後の課題として、通常学級在籍の障害児の授業研究および教育的ニーズをもとにした研究の蓄積、振り返り票および授業研究会による指導目標の妥当性、単元指導計画に基づく指導目標の妥当性、指導目標に関連する複数授業の効果、対象授業後における関連単元の指導効果を検討する研究が必要であることが示唆された。