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中国における工業部門に起因する二酸化硫黄排出量の大気中濃度への寄与
橋本, 進一郎; 関根, 嘉香; 安岡, 高志
環境科学会誌,
2005, Volume:
18, Issue:
6
Journal Article
Peer reviewed
Open access
著者らは先の研究において,1990年代の中国主要都市における大気中二酸化硫黄(SO2)濃度が明らかに減少傾向を示す「減少型」都市と増加も減少もあまりみられない傾向を示す「その他」の都市に分類され,その要因が主に石炭消費量の大きい工業部門におけるSO2排出量と脱硫装置によるSO2除去量との比率(=除去効率)の差によるものであることを示唆した・しかし,大気汚染を示す指標として有用である「大気濃度データ」と「(SO2)排出量データ」とは,必ずしも相関するとは限らない。そこで本研究では,排出量データから評価された「減少型」および「その他」の傾向要因が濃度の場合においても同様の傾向が得られるかどうかについて,工業部門からのSO2排出量および脱硫装置によるSO2除去量に相当する濃度を著者らがボックスモデルをベースとして作成したシミュレーションモデルから予測した。 まず,工業部門からのSO2排出量における大気中濃度への寄与(1992年)は西蔵自治区,内蒙古自治区および一部のメッシュを除き8~85%,平均39.7%であり,甘粛省蘭州市や重慶市などの工業都市地域において高い寄与を示した。一方,脱硫装置による改善効果(1992年)は,シミュレーションモデルより算出された工業部門に起因するSO2濃度に対して平均11.0%の効果が見積もられた。工業都市地域では,遼寧省瀋陽市などで比較的高い効果が得られたが,重慶市では平均よりも低い効果であった。また,「減少型」,「その他」に分ける要因とされる「除去効率の差」は濃度に換算された場合においても排出量と同じ傾向が示唆された。
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教員評価 : 個人評価と組織評価(教員評価,課題研究5)
安岡, 高志
教育情報研究,
2009, Volume:
Special
Journal Article
Open access
大学教員に求められる能力は一般的に教育能力、研究能力、社会貢献能力、学内運営能力などと言われている。したがって、教員評価システムはこれらの能力がどの程度発揮されたか評価できる構造となっている必要がある。また、教員評価の目的が人材の選別を目的とするのか、業績向上へのフィードバックを目的とするものであるかによって、評価システムの設計は異なるはずである。報告者は現在立命館大学に所属しているが、2008年3月まで東海大学に所属していたので両大学の評価システムを示しながら、それぞれの教員評価システムが何を目的とした評価システムとなっているかを見てみる。
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1990年代における中国主要都市の大気中二酸化硫黄濃度の地域分布と経年変化
橋本, 進一郎; 関根, 嘉香; 安岡, 高志
環境科学会誌,
2003, Volume:
16, Issue:
1
Journal Article
Peer reviewed
Open access
本研究では中国主要都市の1990年代(1991~1999年)における大気中二酸化硫黄濃度について,「中国環境年鑑」に記載されている観測データをもとに,その地域性と経年変化に着目して考察を行った。その結果,大気中二酸化硫黄濃度が明確な増加傾向を示す都市はなく,減少傾向を示す都市と濃度変化の少ない都市がおよそ半々存在し,全体的に改善傾向にあることがわかった。一方,大気中の二酸化硫黄濃度と石炭総消費量との間には有意な相関は見られなかったが,業種別の石炭消費量についてはいくつかの部門において有意な相関が見られた。全体の経年変化における改善傾向の要因は「民間消費」および「その他の業種」部門による石炭消費量の削減と「電力供給業」を含めた工業部門による脱硫装置の効果の向上によるものと考えられる。一方,地域分布における経年変化(都市における濃度傾向の違い)については,大型火力発電所の有無だけでなく,各都市における脱硫装置の効率の差が「減少型」と「その他」を分ける大きな要因であると考えられる。
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白色LEDパルス光がサラダナ生育に及ぼす影響
森, 康裕; 高辻, 正基; 安岡, 高志
植物工場学会誌,
09/2002, Volume:
14, Issue:
3
Journal Article
Open access
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赤色LDパルス光が植物生育に及ぼす影響
森, 康裕; 高辻, 正基; 安岡, 高志
レーザー研究,
2002, Volume:
30, Issue:
10
Journal Article
Peer reviewed
Open access
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7.
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8.
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EGDにおけるビスカス法とスプレー法による咽頭麻酔効果の比較
竹内, 努; 三宅, 一昌; 谷古宇, 康人 ...
Progress of Digestive Endoscopy,
2020/12/18, Volume:
97, Issue:
1
Journal Article
「はじめに」上部内視鏡検査(EGD)は造影検査と異なり, 固体であるスコープを挿入することから, しばしば不安や苦痛の訴えがある. 生理的狭窄部位である下咽頭を通過する際, 物理的刺激や咽頭反射を誘発することが, 被検者の負担となるため, その負担を軽減させる手段として, 咽頭麻酔が一般的に行われている. 当院における咽頭麻酔は2%リドカインビスカスを下咽頭に1分間溜め, ...
うがいを数回繰り返す方法(A群)を採用してきた. 同方法は被検者による協力が不可欠であり, 麻酔効果の個人差や, 嚥下機能の低下した高齢者などでは誤嚥が危惧されてきた. 一方, 8%リドカインスプレーを用いる方法(B群)は被検者に求める協力を最小限に出来, 手技も簡便で短時間で済むことから, 安定した効率の良い咽頭麻酔が期待される. しかしながら, A群を長年採用してきた当院では, 簡便なB群による麻酔効果の不確実性が危惧された.
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心尖部心筋内膿瘍を合併した僧帽弁感染性心内膜炎の1治験例
加藤, 泰之; 村田, 紘崇; 北井, 公二 ...
日本心臓血管外科学会雑誌,
1999/03/15, Volume:
28, Issue:
2
Journal Article
Peer reviewed
Open access
心尖部に限局性に膿瘍を合併した僧帽弁感染性心内膜炎は非常に稀と考えられ報告する. 症例は49歳, 男性. 高血糖による意識障害のため精査. 加療目的にて入院. 翌日前胸部痛, 頭痛が出現し, 心エコーにて僧帽弁前尖に疣贅とIII/IIIの僧帽弁逆流を, また頭部CTにて多発性脳出血を認め, 感染性心内膜炎による脳塞栓, 脳出血を発症したと思われた. ...
心不全の進行のため入院10日目に手術を施行した. 心尖部心筋層内に限局性に膿瘍が形成されており, 膿瘍腔と心内腔とは交通していなかった. 僧帽弁置換術と膿瘍腔切除を施し, 心尖欠損部は8×5cmの Goretex patch にて修復した. 血液, 疣贅, 膿瘍の培養は陰性であった. 心尖部に膿瘍が形成された原因として, 脳出血と胸痛が同時に出現したこと, 心内腔と交通がなかったこと, 限局性であったことから, 疣贅による冠動脈塞栓により感染が波及したと考えられた.
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10.
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