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  • イオンクロマトグラフィーによる大気中の低級カルボン酸の定量
    安岡, 高志; 高野, 二郎; 光沢, 舜明; 斎藤, 浩子; 及川, 紀久雄

    分析化学, 1983, Volume: 32, Issue: 10
    Journal Article

    大気中のカルボン酸のサンプリング,サンプル溶液の濃縮イオンクロマトグラフィーによる分離定量から成る大気中の低級カルボン酸の定量法の開発を行った.カルボン酸の捕集に関する実験結果から大気中の低級カルボン酸は純水により効率よく捕集されることが推定された.カルボン酸のアンモニアアルカリ性溶液を300倍に濃縮した場合,その回収率は92%以上であった.イオンクロマトグラフィーにおける溶離順序はプロピオン酸,酢酸,乳酸,ギ酸の順であった.5極リング型電気伝導度検出器によるギ酸以外の酸の検出感度は0.01μg/mlであり,ギ酸の検出感度は0.005μg/mlであった.開発した定量法を神奈川県平塚市の大気に適用し,数種類のカルボン酸を定量した.