1.
2.
3.
他者の存在および摂食量情報がヒトの摂食量に与える影響
稲葉, 洋美; 永桶, 久美子; 小日向, 桃香 ...
日本家政学会誌,
2022, Letnik:
73, Številka:
4
Journal Article
ヒトの摂食量は一緒に食べるヒトの影響を受けることが知られている. また, 共食者が不在でも他者の摂食量情報に影響を受けることが知られている. 本研究では摂食量は, 他者の摂食量情報よりも実在の食を共にする人の摂食量に強く影響を受けるとの仮説を検証することとした. 健康成人女性16名に嗜好調査というカバーストーリーのもと4条件でスナック菓子を4分間好きなだけ食べてもらった. ...
同席者条件と同席者あり条件にそれぞれ大食または少食情報を組み合わせた. 大食情報とは他の人は平均14枚スナックを食べたとの情報であり, 少食情報とは他の人は平均4枚食べたという情報とした. 同席者に常に9枚食べるよう依頼した. 嗜好調査後, 各条件での摂食枚数を求めた. 一般化線形混合モデルを用いて解析を行った. 摂食量は同席者条件 (11.0±5.9枚) と同席者あり条件 (12.8±7.3枚) 間 (F＝3.089, p＝0.086) および大食条件 (12.1±6.0枚) と少食条件 (11.7±7.3枚) 間 (F＝0.161, p＝0.690) でも主効果に有意差は認められなかったが交互作用が認められた. 少食条件の場合と異なり, 大食条件では同席者の摂食量の影響を受け, 同席者がいる場合, 摂食量は抑制された. したがって, 本研究は抑制的規範説を支持したと考える.
več
4.
肝転移再発に対する集学的治療により長期生存している破骨細胞型退形成性膵管癌の1例
阿部, 徹; 三井, 照夫; 小山, 敏雄 ...
膵臓,
2011, Letnik:
26, Številka:
5
Journal Article
症例は50歳代の男性．CTで膵頭部に8×6cmの十二指腸内腔へ突出する腫瘍を認めた．上部消化管内視鏡で十二指腸下行脚に腫瘍の露出を認め，生検で平滑筋肉腫が疑われた．膵頭十二指腸切除術を施行し，病理組織学的に破骨細胞型退形成性膵管癌と診断された．術後に肝再発を来たしたが，化学療法とラジオ波焼灼，肝切除を組み合わせた集学的治療が有効であった．その結果，肝転移は治癒し新たな再発もなく長期生存を得ている．破骨細胞型退形成性膵管癌は根治切除によって長期生存例が報告されているが，切除術後再発例についての有効な治療法の文献は少ない．自験例では化学療法としてTegafur-Uracil，S-1，Gemcitabine hydrochlorideを用い，いずれも有効であった．再発病変に対する積極的な局所治療も長期生存に寄与していると考えられる．
5.
肝切除により完治した感染性肝嚢胞の1例
阿部, 徹; 小林, 正史; 日向, 理 ...
日本臨床外科学会雑誌,
2011, Letnik:
72, Številka:
11
Journal Article
症例は64歳，女性．8日前からの発熱と右季肋部痛の精査加療目的に当院を受診し，同日入院となった．肝後下区域に12cmの肝膿瘍を認め経皮経肝膿瘍ドレナージ（PTAD）を施行し，ドレナージカテーテルを留置した．後日，3年前の健診で肝後区域に10cmの肝嚢胞を指摘されていることが判明し，感染性肝嚢胞と診断した．PTAD後に症状は速やかに軽快したが，ドレナージカテーテルから連日50～100mlの膿性排液が持続し治癒が得られなかった．PTAD後から20日目に肝後下区域切除を施行し，術後13日目に軽快退院となった． PTADは感染性肝嚢胞の感染制御には有効であるが治癒には至らないこともあり，自験例のように膿性排液の持続する症例には積極的な肝切除も有効な治療法の1つと考えられた．
6.
腹腔動脈領域の非破裂segmental arterial mediolysisの1例
小林, 正史; 阿部, 徹; 村上, 恭紀 ...
日本臨床外科学会雑誌,
2011, Letnik:
72, Številka:
1
Journal Article
近年segmental arterial ...
mediolysis（SAM）に起因する腹部内臓動脈瘤破裂症例が注目されている．多くは破裂して診断されるが，今回非破裂で診断治療した症例を経験した．症例は35歳，女性．平成20年5月下旬に上腹部の腫瘤を自覚し，6月に当科を受診した．腹部打撲などの既往症はない．腹部超音波・CTで膵頭部に5cmと2cmの球状の連続した動脈瘤を認めた．膵アーケード部位で2カ所連続しているため塞栓術は困難と判断し手術を行った．5cmの動脈瘤は胃十二指腸動脈と右胃大網動脈分岐部，2cmの動脈瘤は5cmの動脈瘤に連続して前上膵十二指腸動脈に位置しており，これを切除した．病理組織学的に動脈瘤中膜に泡沫変性を認めSAMと診断された．SAMの成因は不明であるが，異時性に出現する報告もあり，今後も厳重な経過観察が必要と思われた．
več
7.
D202 PIVによる浮遊液滴の内部流動観測
阿部, 豊; 山本, 祐司; 日向, 大輔 ...
可視化情報学会誌,
2007, Letnik:
27, Številka:
Supplement1
Journal Article
8.
PIV measurement of internal flow in a levitated droplet
ABE, Yutaka; YAMAMOTO, Yuji; HYUGA, Daisuke ...
Journal of the Visualization Society of Japan,
2007, Letnik:
27, Številka:
Supplement1
Journal Article
Under the microgravity environment, production of new and high quality material is expected. Large droplet is preferable for such a containerless processing under the microgravity environment. ...
However, effect of surface instability and internal flow become remarkable when the droplet becomes large. Elucidation of internal flow and surface instability on a levitated droplet is required for the quality improvement of new material under the microgravity environment. The objective of the present study is to clarify the critical condition of the occurrence of internal flow and surface instability. At the first, multidimensional visual measurement is conducted to investigate the internal flow structure in a levitated droplet. It was suggested that complex flow with the vortex in the levitated droplet is generated. Finally, the stereo imagery for performing 3-D PIV is acquired. The possibility of 3-D PIV to levitated droplet was examined.
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9.
6.癌性腹膜炎患者への低用量リドカインの持続静脈投与の有効性
田中俊行; 津久井利恵; 岡野幸子 ...
THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL,
2007, Letnik:
57, Številka:
1
Journal Article
癌性腹膜炎の患者に低用量リドカインを持続静脈投与し有効性を検討した. 【方法】消化器癌26例と婦人科癌2例の計28例の患者を対象とした. 麻薬, NSAIDs, 補助剤等は併用し, リドカインは0.4または0.8mg/kg-hで使用した. 痛みの評価はFaces Rating Scaleで行った. 【結果】平均年齢は62歳, 男性は54%であった. 貧血(Hb10.3±0.4g/dl)があり, ...
低栄養状態(Alb2.9±0.1g/dl)であったが, 高Ca血症はなかった. リドカイン投与開始後, 1.2±0.1日で腹部症状が改善し, 痛みのスケールは2.7±0.2から0.6±0.2へ有意(p<0.001)に減少した. 68%の患者の痛みが0となった. リドカイン血中濃度は, 0.4と0.8mg/kg-hでそれぞれ, 1.8±0.5と3.0±0.4μg/mlであった. 副作用(情動失禁)は4例にみとめた. 67%の患者で食事量は投与前に比べ増加し, 43%の患者はHPNを含めた退院が可能となった. 在院中の投与日数は18±3日であった. 【まとめ】低用量のリドカイン持続静脈投与は癌性腹膜炎の患者の腹部症状やADLの向上に有効な薬剤であることが示唆された.
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10.
1. かんわ支援チームの立ち上げ
田中俊行; 津久井利恵; 小保方馨 ...
THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL,
2006, Letnik:
56, Številka:
1
Journal Article
【背景と目的】平成13年9月から当院で勉強会を開始し, 平成15年8月に, 有志による緩和ケアチームが発足した. 平成17年4月から, かんわ医, かんわ看護師, 精神科医を始め, 多職種による「かんわ支援チーム」が正式に立ち上がった. 今回, 当院のかんわ支援チームについて紹介する. 【対象】対象は入院中の悪性腫瘍をもつ患者やAIDS患者とする. ...
現在まで96人(4月1日～8月12日)の患者依頼があった. 理由は身体的苦痛(91%), 精神的苦痛(26), 社会的苦痛(4), 心理的苦痛(16)(重複あり)であった. 内訳は消化器病センター(46人), 呼吸器科(17), 血液内科(10), 婦人科(7), 乳腺外科(7), 泌尿器科(4), 耳鼻咽喉科(4), 皮膚科(1)であった, 【チーム構成と診療, 活動内容】チーム構成は, 上述の3人のほかに, 薬剤師(1人), 医師(6), 看護師(11), 社会福祉士(1), 作業療法士(1), 栄養士(1), 事務(1)で, その他各病棟に, 最低1人の看護師(リンクナースと呼ぶ)を設置した. その役割は, 1)苦痛を伴う悪性腫瘍の患者を把握すること, 2)緩和ケアが必要か, その主治医の橋渡しをすること, 3)レスキューの使用方法の指導や周囲の看護師への啓蒙などである. 原則, 毎日かんわ医とかんわ看護師による診療があるが, 週1回, 参加可能なメンバーも一緒に回診している. また, 週1回のカンファレンスと月1回の勉強会を行っている. 【成績】当院での悪性腫瘍による年間死亡者数は年々増加し, 今年は262人(全体死亡者数の50%)であった. そのうち, 消化器病センターの患者数が一番多く(140人), 疾患別では, 肺癌(50), 肝臓癌(42), 胃癌(28), 膵臓癌(25), 悪性リンパ腫(14), 胆管癌(14)の順番であった. その他, チームが介入した成果を発表する. 【考察】当院は急性期病院である一方で, 悪性腫瘍による死亡者数も年々増加しており, 今後, 当院でも必要とされるチームであると確信している.
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