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目視下鋳造での金銀パラジウム合金クラウンに及ぼす鋳造熟練度による鋳込み温度差の影響
楪, 雅行; 佐藤, 義輝; 原, 健二 ...
歯科材料・器械,
1988, Letnik:
7, Številka:
2
Journal Article
Odprti dostop
金銀パラジウム合金の溶湯外観から鋳込みに適当であると判断した時の溶湯温度を実測した前報にもとづいて, クラウン鋳造体の表面性状ならびに鋳巣に及ぼす鋳込み温度の影響を調べた.クラウンは鋳造熟練者の鋳込み温度に近似した1, 000℃と鋳造未熟練者の最高鋳込み温度に近似した1, 200℃で遠心鋳造した.クラウン表面には銅および亜鉛の酸化による黒変が認められ, ...
その黒変の程度は鋳込み温度の差ならびにフラックス添加の影響を受けなかった.ボタン部表面にはクラウン表面と同様の黒変が1, 000℃で鋳込んだ場合に認められたが, フラックスを添加することによって黒変の程度は減少した.1, 200℃で鋳込んだ場合, ボタン底部表面には埋没材の焼きつきが, ボタン上部表面には著しい酸化による黒変が, クラウン咬合面表層近くに多量の鋳巣が認められた.また, フラックスの添加によって, 鋳巣の発生量は減少したが, 1, 200℃では合金の酸化を防止する効果は認められなかった.
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Celotno besedilo
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