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  • 粉末冶金法の二重冠への応用に関する研究
    世良, 優裕; 安藤, 浩伸; 永松, 浩; 浅尾, 武; 小城, 辰郎; 村上, 繁樹; 内田, 康也

    九州歯科学会雑誌, 1996, Letnik: 50, Številka: 6
    Journal Article

    「緒言」支台歯への試適時に全く浮き上がりのない適合の良い歯冠修復物が, セメント合着後そのマージン部に肉眼で確認できるほどの浮き上がり, すなわちセメント層を生じてしまうことを, 日常の臨床においてよく経験する. 適合精度のよい歯冠修復物ほどセメント合着時の浮き上がり量は大きくなり, また傾斜して合着される危険性が大きくなることは, 多くの研究者によって指摘されている1-7)が, 合着材として粘性のあるセメントを用いる限り, ある程度の浮き上がりは必ず生じてしまう. 口腔内に露出したセメント層には歯垢が停滞し, 歯肉の炎症や退縮および二次カリエスの原因となり, 口腔内での修復物の長期間の機能に悪影響を及ぼすことになる8-12). 歯肉縁上にマージンを設定できれば歯周組織への影響は少ないとの報告13)もあるが, マージンを歯肉縁下に設定しなければならない症例においては, マージン部のセメント層の厚みを可及的に小さくすることで, 歯周組織への為害作用を少なくすることができると考えられる. 歯冠修復物をセメント合着する際の浮き上がりを, 臨床上支障のない程度に減少させるための方法としては, セメント流出孔の付与3, 4), 冠内面へのレリーフの付与5, 6), 支台歯軸壁部の部分的削除7)などがある.